006 御魂磨の根拠(十根清浄)

 

現代人は科学力の進展により、予想を遥かに上回る程の情報量を簡単に手に入れることが出来るのであります。

しかしそれは知識として知っているだけであり、その知識を智恵へと昇華する為には知識の実践運用を通した奥深い習慣化(魂の傾向性)が必要不可欠になります。

知識を表面的解釈するだけであるなら人間は永遠にコンピューターには敵わないのです。

人間がコンピューターを遥かに上回る感性を得る為には、真理の追究(掘り下げ)を身を以て試みる必要があります。

こうした真理追究の感性を常に邪魔立てするものは形式的知識の決め付け(固定観念)であり、失望怠惰に繋がる安易なレッテル貼りである。

魂を取り巻く知識を整理する為にも、根源的真理を心の奥底まで掘り下げる御魂磨きを地道に実践するしかありません。

地上人間には肉体に付随する感覚があり、この感覚に邪な知識が悪作用すると欲求が生じて来ます。

生命の維持継続を司る内部要求(食要求・性要求・眠要求)は寧ろ肉体を善性(活性化)に導きますが、その内部要求を越えた過度の追要求は其のまま欲求(食欲・性欲・睡眠欲)となって人生を狂わす原因になっています。

また人間には四大感情(喜怒哀楽)があり、この感情を自然に発揮する人ほど人間味が感じられるのは事実であるが、誘発する感情を何時しか自己自身の意識で止められなくなった時は、もはや人間は感情の奴隷となって隷属的人生に堕落するのです。

人間の幸せは感情との良好な相関関係にあります。

感情に於いても意識的に良好な位置関係を保つことが、人格形成上大切な心の配慮なのであります。

また更に人間の心の中には三大願望(組織願望・結合願望・昇華願望)があり、これらの純粋願望は人間に神の子の自覚を取り戻させて、自発的な自覚の深まりを想起させる重要な魂の善展開になりますが、願望成就を精神高揚に求めず現象物の多寡に求めるなら、組織願望は破壊願望となり、結合願望は離別願望となり、昇華願望は我欲願望となって、盲目的に魂を迷妄道へと堕落させてしまうのであります。

こうした十の混迷要素(過食欲・過性欲・過眠欲・悪喜・悪怒・悪哀・悪楽・迷破壊・迷離別・迷我欲)を人間本来の純粋意識にまで清浄化させる努力精進が、十根清浄としての御魂磨きの根拠になるのであります。

 

 

 

37 霊性開示 【如意宝珠編】