041 波の寄せ引きは思念想念の連鎖

 

静かな朝に波打ち際を訪れると、白波は寄せては返し、潮風は爽やかに吹き過ぎ、心地良い波音が響いています。

遠い水平線の彼方から夜明けを告げる陽光が立ち、新たな一日を喜ぶかのように太陽が顔を覗かせます。

やがて太陽は海原に一筋の光の道を映し出して、益々陽光を強めるのであります。

光の道は龍宮神霊世界に通じています。

その光の道を辿って乙姫や海神たちが現れてくるのです。

霊性を開いた人たちには観えるはずです。

龍宮神霊世界から舞い降りた神々の姿が…。

霊性を開いた人たちには聴こえるはずです。

虚空に響く海神(わたつみ)の歌が…。

懐かしい魂の故郷は霊妙なる世界にあることを、乙姫や海神は伝え続けているのです。

砂浜に寄せ引く波は思念想念の連鎖であります。

太古から繰り返し続く望郷のメロディーは、訪れる人の心を癒やし和ませ立ち直らせて来たのです。

かつて幾人もの偉人たちが波打ち際に立ち、一人静かに海神の歌を聴いたのです。

疲れ果てた心を癒やし、失い掛けた光明の自信を取り戻させ、再び生命力を蘇らせた実績が、数限りなく龍宮神霊世界には残されているのです。

偉人たちは本来の霊性を取り戻して自問自答するのです。

此の世に生まれた意味を、生きている意義を、生かされている事実を…。

それらを忘れかけた自分が恥ずかしく思うのです。

そうしてまた再び歩き始める勇気を心に抱いて、自らの現実社会に戻って行くのであります。

満ち潮引き潮には豊かなる想いが込められている…。

潮満珠(しおみつのたま)潮干珠(しおひるのたま)に凝縮された真理が、心の法則となって多くの意味合いを語り掛けてくるのであります。

因果の理法が渦巻く現世には、業の流転を乗り越えられない人々が溢れ、互いに傷付け合って更に宿業を増やし続けている…。

人間にとって心の法則は身近な心理であるはずですが、心を顧みる習慣を忘れた人々が、相手からの影響のみを一方的に干渉するのです。

事物が自分にも及ぶ事実は、相手からの影響を受けるだけの理由が自分側にも存在することを、認めることから始めなければならないのです。

思念想念の連鎖こそが心の法則を紐解く鍵になるのであります。

 

 

 

37 霊性開示 【如意宝珠編】