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051 反発では協調はあり得ない |
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二方向あるいは多方向から風が吹けば其処には竜巻が起こります。 複数の海流が一処に流れ込んだなら其処には渦潮が発生します。 その複数の流れが互いに反発した力量流であったなら力と力が衝突して力量を打ち消し合い、竜巻も渦潮も発生しないばかりか力量流そのものが消滅してしまいます。 反発では協調は有り得ない。 偉大なるムーブメントは興らないのです。 個別意識の利害関係は互いに反発して潰し合いの世界が展開するのです。 分散離散は弱体化に向かうのみである。 これは数々の史実が既に証明しております。 世の中が複雑怪奇に混乱する時代背景には、得手勝手な利害意識の横行がある。 我のみ良しの我欲者が自分勝手な判断で暴走する時代は、世の中の平安が遠退くばかりです。 現代は正に個別意識の利害関係が時代を支配しております。 政治の混乱、経済の不安定、知識集積の詰め込み学問、利益至上の企業倫理、不貞操の男女関係、疑心暗鬼の人間関係。 こうした世の中に生まれた子供たちに真っ当な未来が訪れるでありましょうか…。 本来は各々の得意分野を一つの目的目標に合わせて、皆が同じ方向に歩み出したなら強力な個性集団は大きな時代(渦潮)を興すのであります。 一致協力して意識を統合する心意気が現代人には気薄になっています。 隣人に誰が住んでいるのかも分からず表札(名字)さえ見ることもなく、他人とは関わりを持ちたがらない人間が無記名のSNSで自己主張をすれば、他者配慮のない無節操な文字が並んでしまいます。 そうした人が評論家ともなれば相手の心中を慮ることもせず、浅はかな挙げ足取りに終始するのであります。 それは我が強過ぎて自己主張を心の整理箪笥に仮置きしておくことが出来ず、価値中立的立場で物事を精査出来ない魂の傾向性になっているからであります。 持論の押し付け強要は、本人の教養(文化的素養)の無さを本人自身が暴露しているのです。 反発(疑心暗鬼)からは協調(信頼関係)は生まれない。 本来の人間関係は普段から地道な対話を積み重ねることで、相互に育み合う信頼関係が築く縁結びであります。 |