059 心に思うものが現れる

 

心は傾向性を持つ霊魂であると語りましたが、この傾向性は如何なる仕組みで構築されたのでしょうか…。

それは思いの積み重ねによって形成された魂の性質であります。

単発の思いが発生して消えて行くだけであれば通りすがりの思い付き程度で、大して記憶にも残らないでありましょう。

しかし僅かな思いであっても同種の思いが積み重なれば、思いは一処に凝縮されて其処に思いの内容に応じた霊的磁場が出来上がるのです。

この霊的磁場が魂の傾向性として人間の運命を左右するのである。

やがて霊的磁場は磁石と同じ働きをして同種の思いを呼び込み引き寄せるのであります。

つまり人間の運命は良し悪しに関わりなく、普段からの思いの集積による自責の念(魂の傾向性)が呼び込み引き寄せているのです。

他人との障害が多い人は自分の心の中に他者排撃や比較葛藤が渦巻いているはずです。

普段から余り口に出しては言わないとしても、心の中で誰かを裁いたり罵ったり怒ったり…。

こうした習性が心の中に積み重なれば立派な霊的磁場(他者排除の念)が形成され、その霊的磁場(魂の傾向性)が同種の裁き癖・罵り癖・怒り癖を持つ人間を、まるで磁石のように呼び込み引き寄せるのであります。

それとは逆に心の中で誰かを慈しみ憐れみ愛しむ想いが魂の傾向性として霊的磁場が構築されると、その霊的磁場(魂の傾向性)は同種の慈悲心慈愛心優美心を持つ人間を、磁石的力で呼び込み引き寄せるのであります。

こうしたことは自己反省の習慣がある人には現状把握として見つけ出せる心の傾向性ですが、反省の習慣が無い人間には具体的に説明しても理解し辛い問題です。

だいたい自己反省が出来ない人間は客観視が難しい人間である。

要するに自分が基準に成りがちであるため何時も自分の素行は蚊帳の外である。

人差し指は他人の指摘を上手にするが、自分で自分(人差し指)を指し示すことが出来ないのです。

つまり自己反省が難しい人間は自己中人間であると言うことです。

思いが積み重なって魂の傾向性として固まると、その信念(魂の傾向性)の強さに従って心に思うものが現実として現れてくるのであります。

自らの魂の傾向性が解らないと嘆く人は、良し悪しに関わりなく反面教師を観察することで、少しづつでも構わないので自己反省の習慣を身に付けることから始めて致だきたい。

 

 

 

37 霊性開示 【如意宝珠編】