079 観自在力を体現する徳性

 

実相理念を引き寄せる力(観念自在力)を日々の基礎研鑽として地道に積み重ねる必要があります。

総ては常日頃から善習慣を繰り返す努力が必要不可欠である。

誰かが運命の方向付けを決めるのではなく、普段から習慣化された心の傾向性が善運・悪運を呼び込み引き寄せるのです。

そうであるにも関わらず何時も外部に責任転嫁しているようでは、運命の克服など出来るものではありません。

自らの善なる意志を強めるべきである。

邪まな悪なる意思を薄めるべきである。

人間は急激な運命の大転換には耐えられないのです。

何故なら悪なる流れは魂を貶める下り坂となっているため、善道を外す行為の多くは快楽が伴なうのです。

快楽に没頭している間は善心の入り込む余地が無く、自らの魂の性質が穢れつつあることに気付き難いのです。

例え穢れつつある魂の性質に気付いたとしても、快楽の流れを止めるためには何倍もの精神力が必要になります。

逆回転をしている歯車を正回転に変える為には、先ず逆方向に回転している歯車を止める必要があります。

その制止の最中には当然の事ながら物理的摩擦(身体的な痛みや不具合)が起こり、同時に精神的摩擦(心情的な痛みや不具合)も起こるのであります。

この物理的・精神的摩擦の痛みや苦しみに耐え切れず、殆どの悪しき習慣は制止が効かない悪癖となっています。

こうした裏事情が人間力を軟弱にしている要素であり、またこうした人間性の恥部を突いてくるのが地獄の迷妄魔であります。

従って悪なる流れを変える為には其れ相応の順序があり、物理的・精神的摩擦を迎え撃つ迄に事前に磨いておくべき精神力(忍耐力・霊耐力)があるのです。

こうした精神の基礎研鑽こそ人間に必要な徳性開発であります。

人徳の必要性は悪思念に屈しない精神力の強化にあります。

暗部(悪心)に流れない魂の光明化であります。

進んでは観自在力を体現する徳性を地道に積み重ねる貴方であれ。

悟りの世界は口先だけでは済まされない責任があります。

自らの迷妄のみに終わらず周囲の人々を巻き込んで地獄に堕ちるなら、同時に堕とされた多くの怨念に取り憑かれて、単なる自己反省では許されない悪因縁を魂に刻むことになるのであります。

 

 

 

37 霊性開示 【如意宝珠編】