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082 最強の剣術士は戦わざる徳力 |
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自らの感情を抑えられない人間が刃を持てば周囲の人々を傷付けてしまいます。 刃は言葉の力である。 人を蔑み罵り威嚇する言葉は、善良な人々の心を傷付けてしまいます。 心を見失った迷妄者は言葉の刃を無闇矢鱈に振り回して、相手に小言大言を浴びせて傷付け、心中を切り裂かれた相手に情け容赦なく追撃を続けるのであります。 人の心の痛みが解らなければ迷妄から目が覚めないのです。 物事の解決策を力の倫理に依存するなら、暴力の強いものが世界を支配することになります。 恫喝や威嚇が弱者を萎縮させて、恐怖を畏怖に変えて衆知を従わせようとします。 そうした暗黒の時代(歴史)も人類は経験してきたはずです。 21世紀を迎えた人類は高い科学力を手に入れましたが、その科学の力を兵器に変えて未だに戦争を止められないでいる…。 これが悲しい現実であります。 結局のところ最後は力に依存するしかないのであれば、人間の魂はジャングルの猛獣と変わりありません。 悲惨な核兵器をチラつかせるだけ野蛮さは猛獣以下であります。 身近な生活の中にも精神状態が猛獣以下の乱暴狼藉者が居るはずです。 彼らこそ精神異常者であるはずなのに力を鼓舞して周囲を支配しています。 この力の倫理は単なる腕力暴力のみではなく、職場権限力、地位名誉力、経済至上力、学識知識力、機械科学力、武器兵器力…。 感情を自分で制御出来ない人間が力の倫理に依存すれば、理由が何であれ勝つためには手段を選ばない暴挙に走るでありましょう。 そこに真人間としての心ある人格は必要がなくなってしまいます。 貴方は其れで良いのか…。 此の世界が力の倫理を柱とする、支配者と従属者の街のままで良いのか…。 そこに人としての人徳は芽生えないのか…。 未だに時代は神の子の徳性を必要としていないのか…。 既に何らかの力を身に付けている人は、その力を使わずとも一人の真人間として誇れる人格を磨くべきである。 最強の剣術士は闘わざるを旨とするのです。 中途半端な未熟者ほど腕試し力自慢をしたがるのであります。 そうした迷妄者が現代は街に溢れている。 自らの感情さえも抑えきれない者ほど、力の倫理で周囲の人々を従わせようとしているのです。 |