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103 秩序 (先達に従い後裔を導き礼と節度とを弁えるべし) |
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美しい花の無数に散りばめられた花弁たちは、みな夫々の位置で美しさを謳歌しています。 均整の採れた配置が全体のバランスを自然に保ち、生命の息吹を放っているのです。 一枚の花弁が最頂点で咲きたいと欲すれば、自我の自由は却って均整を乱し調和を見失うことになります。 自らの境遇を嫌い、華やかさばかりを求めても、自分の現状を顧みない人間には安定した地盤(精神)が築き難いのであります。 人生の克服は自らの運命を受け入れることから始まります。 現実逃避は足場固めを嫌う性質が優先しているから起こるのであります。 人間にとって最も大切な足場固めは精神力の強化である。 この精神力の強化が果たされた後であれば、環境の変化にも十分な対応が出来るようになるでありましょう。 人間関係の基礎に当たるものも精神力の強化であるのです。 自らの運命を受け入れ努力を怠らず精進を重ねる者には、人生途上での苦手意識が限りなく減って行くでしょう。 そうして現状での自分の位置関係を素直に受け止め、その場所でも美しい輝きを放つようになるのです。 地位や名誉が人間を輝かせるのではなく、人間的な魅力が現状の位置関係(地位名誉)を輝かせるのであります。 人間力(精神力)が磨かれた人間関係には自然の配慮で秩序が現れてくる。 彼らの崇高な魂にとっては不可解な上下関係や異質な左右関係は、大きな絵柄を構築する為に、夫々の個性を美しく開花する上での尊い位置関係に過ぎないことを知っているのです。 精神訓示の第七は秩序である。 先達に従い後裔を導き礼と節度とを弁えるべし 花弁は花姿の一部であり、花は大樹の一部であり、樹木は野山の一部であり、野山は自然界の一部である。 総てに尊い生命が宿ることを想えば、人間も節度ある思考と行動が自然の流れで振る舞えるようになるのです。 節度はお互いの生命を尊び合う他者配慮から始まり、秩序はお互いの重責を慮る意思疎通から始まるのであります。 宇宙船地球号の中に自我の強い船頭が何人も居て、相交われない意見の相違で争っている。 地球進化の矛先が決まらないままでは、真なる秩序が地球に構築されることはないでしょう。 大徳を体現した未来の盟主は既に地上に光臨しています。 しかしその大救世主の存在に衆生が気付く為には、社会に徳育が繁茂(普及)しなければならないのであります。 |