002 武道騎士道に受け継がれた心

 

本来の結び調和は、人と人との心と心が、融和に向かうものでなければならないのです。

その為に古来から、文化の興隆を果たす目的で、数多の高級神霊が地上世界の言葉の調律に力を注いでまいりました。

世界各地に残る思想哲学や宗教に限らず、詩人や歌人、音楽や文学などを通して、乱れがちな地上文化の調律を手掛けた光明の天使たちが存在しました。

時には恋を語り、愛を育み、生命の神秘を伝える術として、心の奥深くに眠る生命の実相を呼び覚ましてきたのが文化の使命役割であったのです。

その努力精進が成果を残した時代は文明の高みを歴史に刻みましたが、その努力精進が実を結ばなかった時代は文明の衰退消滅を歴史に刻んだのであります。

文明の予兆が見られそうにない時代(戦国時代など)には光明の天使たちは地上世界に降りたがらないのです。

戦火が絶えない時代環境では人々は心を顧みる余地がなく、言葉を調律する余裕など見当たらないでありましょう。

そうした混乱期には外部からの強制的な規律が活用されたのです。

戦時下に於いて外部的強制力は、魂の高みを有した人間であれば固く閉ざした心の扉を押し開くキッカケになったのです。

それが武士道精神となり騎士道精神となったのであります。

武士道も騎士道も、本来の大和精神には遠い存在ではありますが、最終的な理想は同じ生命の実相にあるのでしょう。

時代背景と現状意識の違いから、アプローチの相違が其処にあるということです。

光(生命観)から取り掛かるか、影(現実感)から攻めるのか…という、立脚点(視点)の違いであるのです。

スパルタ教育が必要な時代は生存が危ぶまれる時代環境には必要であったのです。

厳しい戒律や規律が必要な時代は軽はずみな甘えが許されない時代環境であったはずです。

そうした生命の危機が身近に迫る境遇では、武士道や騎士道は正しき天命を果たす道を説いたのでありましょう。

決して命を軽んずるものではなくて、天命を遂行する為に時に隠匿(存命)を良しとする手法も、武士道や騎士道には秘められていたはずであります。

混迷する時代に天降る光明の天使たちは、こうした武士道や騎士道に流れる微かな光(大和魂)を命綱にして生き貫いたのです。

それは混迷の時代に心を迷わした人々を一人でも多く救い出す為でありました。

 

 

 

38 霊性開示 【大和精神編】