036 家内安全

 

健康長寿への願いが自己自身のみならず家族の安泰を願う想いになれば、家内安全を神社にて祈願する人も多いでありましょう。

大切な家族が事故や災難などに合わないように、また病気や怪我などに合わないように、神に祈りを捧げることは誠に尊い精神であります。

家庭は社会の縮図であり、最小単位の組織であります。

家庭内の父親に反抗する思いが何時迄も乗り越えられない子供は、組織の上司にも反発し易い魂の傾向性が根付いてしまいます。

家庭内の母親に対して何時迄も冷たい態度を止められない子供は、異性間のトラブルが頻繁に起き易い魂の傾向性が根付いてしまいます。

両親の愛情を何時迄も無碍に扱うような子供は適齢期に結婚相手が見つかり辛かったり、早期に結婚を果たしても夫婦関係に摩擦が起き易い魂の傾向性が根付いてしまいます。

両親への感謝の気持ちが持てない人間が神前にて家内安全を祈ったところで、家庭不和の魂の傾向性が我念の力で益々人間関係に不調和を呼び込むことになるのです。

家庭調和を心掛けている人であれば、神に祈らなくとも家内安全は日々実現するのであり、そうした孝行精神があればこそ、神々は祈願者の家内安全を後押ししたくなるのであります。

また家庭内の子供たちの安息を願うなら、常日頃から先祖代々の御霊に手を合わせ感謝の想いを手向ける心が継続するべきなのです。

家系としての命の継承を綴って下さった先祖代々の御霊は、誰一人として欠けることなく命を繋げて下さったからこそ、自分の子供たちにも命を繋げられたのです。

結局のところ常日頃から感謝の心を持続する人は、神社に赴いて手を合わせても願望成就を祈ることなく、既に戴いた数々の恩恵に感謝の念を捧げるのみであります。

家庭の中で啀み合う気持ちを排して、家族の有り難みを探してでも感謝するぐらいで丁度良いでありましょう。

真なる家内安全は家族の絆を大切にする人間にこそ約束される心の法則(因果の理法)であります。

現代人が家族崩壊に向かう理由は様々ではありますが、家系として命の継承を連綿と繋いで戴いた御先祖様に対する感謝の想いが、現代人には気薄になりつつあるのです。

毎日一度は仏前にて手を合わせ、遥かなる遺族の恩恵に心を通わせて致だきたい…。

それが大和精神の縦糸(感謝報恩)に該当する心であります。

 

 

 

38 霊性開示 【大和精神編】