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065 岩戸開きの三神器 |
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前章で語られた十種神宝は、光明の天使たちが地上世界に降臨された時に、人生の所々で立ち塞がる難問に対して、神の子の自覚を見失わない為の護身用の神宝でありました。 この十種神宝を遥かに上回る神宝が、天の高天原から地上世界に光臨される実相具現神のみが附帯を許された三種神宝であります。 三種神宝は『八咫鏡』『八尺勾玉』『草薙剣』からなる高天原の三大精神であり、この三大精神を統合し融和した精神こそ大和精神の真髄にあたる実相神理であるのです。 十種神宝は、地の高天原から地上世界に降臨された光明の天使たちなら誰もが心魂に附帯しておりますが、三種神宝(八咫鏡・八尺勾玉・草薙剣)は代々日嗣の御子のみが附帯を許された神宝であります。 神武天皇が東征の折、大和の地に入らんとする際に、既に大和の地を治めていた当時の豪族から抵抗を余儀無くされたのです。 その最大の理由は、それまで大和の地を治めていた豪族には天の高天原から派遣された饒速日命が、王族の根幹として既に活躍されていたからです。 しかし饒速日命は御自身の使命役割を熟知した高級神霊であり、饒速日命が光臨された時代背景(葦原の中津国)は未だ幼く、混沌きわまりない状態でした。 それ故に饒速日命は十種神宝のみを附帯して、後に光臨される実相御子(神武天皇)の先駆けとして、自ら露払いの使命役割を勇猛に遂行された高貴な大神霊でありました。 大和の地で神武天皇と対峙された饒速日命は、お互いの神宝を示し出して、神武天皇が実相具現神であることを確認したのです。 三種神宝を附帯して地上世界に光臨した神武天皇こそ、大和国の未来を担う日嗣御子であると確信したのであります。 そのため神武天皇を大和の地に受け入れ、饒速日命は補佐に回って神武天皇を大いに支えたのです。 これは高天原の神評定で予定された歴史的事実ではありますが、その大任を見事に果たされた饒速日命は霊光を更に増して恩徳を高めたのであります。 こうした饒速日命の功績は明確な形で日本史に残して、未来の若者たちの時代精神の根幹に付与する必要がある。 本当に人々の幸福の為に神命を賭けた高徳者たちの光跡が、歴史の渦潮の中に埋没することが多いのは日本史に於いても哀しい現実であります。 |