071 因果超越は大調和

 

心というものは目には見えない抽象的な概念のように思われているかも知れませんが、普段から思い巡らす顕在意識はまだ身近な思考として知覚することが出来るでしょう。

しかし潜在意識ともなると自分の感性ですら手の届かない深い淵の底になり、普段の思考では計り知れない強大な意識として運命的な業力を感じる部分でもあります。

それでも心の法則を真理の観点で学んでいる人であれば、徐々にではあるが潜在意識から突き上げてくる大きな波を(その性質を)変化させることも可能になります。

人間の全意識体からすれば表面意識(顕在意識)は5〜10%程だと言われておりますが、この表面意識は未だ不確定領域であります。

不確定領域で思考は右往左往する訳ですが、それでも同じ思念想念を繰り返し重ねれば、潜在意識下で魂の傾向性として意識の塊が出来上がります。

その意識塊が実相世界から差してくる光明を遮って、現実世界に心の影を現象化するのです。

社会の所々で巻き起こる問題は全て心の投影であります。

しかも長い年月を掛けて積み重ねてきた魂の傾向性が原因種となっています。

1日や2日で築いた心模様(魂の傾向性)ではなく、何年も掛けて繰り返し積み重ねてきた原因種であるからこそ、そう容易く克服することは出来ないでしょう。

だからと言って諦める事はなく、自分の感情の累積で形成された原因種(魂の傾向性)であるなら、自己自身の努力と才覚で克服することも可能であるはずです。

通常では原因種を形成するのに必要となった年月と同等の時間が掛かるものですが、そこに浄化の意気込みを倍加した分だけは時間短縮も有り得るのです。

いずれにしても真剣に身魂を込める必要があります。

その時の良策は自我を薄めると良いのです。

大方の原因種(魂の傾向性)は、心が我欲に片寄ることで仮存在を形成しています。

従って自我が薄まれば原因種を自縄自縛していた意識が弱まり、心の浄化が加速することになるのです。

他者との協和・協調が、自我を薄める最良の処方箋である。

つまり人間の運命(魂の傾向性)を超越する鍵は大調和の心にあります。

天地一切の総てのものに心から感謝し和解することで、悪しき原因種(魂の傾向性)が善展開するという事であります。

 

 

 

38 霊性開示 【大和精神編】