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074 融和を果たす神剣 |
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草薙剣は運命打開の神剣であると語られました。 しかも他者(外敵)を殺める殺人剣ではなく、自己自身の内部に潜む利己心の魔(失望怠惰)を薙ぎ払い、本来の神の子としての自覚を呼び覚まし実相真理を引き寄せる活人剣であるということでありました。 そうしてその活人剣は其のまま他者への愛の想いへと変換することが出来るものであります。 地上に生誕した人間同志が、個別意識の自由意思の下に互いの意思疎通が難しくなる最大の理由は、自己認識に於ける自我の優先感覚(自己中心)に拘り囚われることにあります。 こうした利己的感覚(自己中心)が他者との和解による協調を嫌って調和関係を退けているのです。 地上人間が利己的感覚(意識の物質化)に進めば、愈々益々他者との以心伝心は縁遠くなるのです。 人と人との以心伝心(意思疎通)は、お互いの感性(霊性)でこそ果たされるものであり、物質化しつつある心では柔軟な心模様をキャッチすることが難しいのです。 自己自身の心の中に巣喰う利己心の魔は、外部からの情報をシャットアウトすることで自己存続の保身術としているのです。 その為に自己中心的な思考しか出来ないような意固地な性格へと陥れてくるのであります。 心にイライラやモヤモヤが沸いてくるようなら利己的感覚が頭を擡げつつある状態である。 自分の思い通りにならない迷妄衝動を自意識で抑えられなければ、正に人間は沸き上がる迷妄感情の奴隷となって、操作不能の癇癪を巻き起こしてしまいます。 これが幼子であればまだ許されるかもしれませんが、真っ当な社会人となって集団生活を余儀なくされた大人であったなら大問題となります。 自己自身の利己的感覚を操作する操縦士は本人の意識そのものである。 意思の弱さは操縦桿の放棄に繋がります。 どうか忍耐力を強めて下さい。 更に霊耐力を深めて致だきたい。 徳性開発の基礎研鑽は謙虚の徳性を磨くことにあります。 草薙剣を始めとして三種神器を正しく扱う方法を学べるのは徳性開発以外にはないのです。 人間の魂修行が真っ当な方法論で育まれたなら、人間関係には調和が訪れます。 更に進んで自己統制が徳育の下に育まれたなら、人間同志の心の隔壁も崩されて心の融和(一体化)が果たされます。 この心の融和の延長線上に魂の融和があり、徳性昇華の果てに高級神霊との魂の融和が果たされた時に、真なる観念自在力が発揮されるのです。 これこそが大和精神の真髄であります。 |