079 社会調和の根底に流れる生命愛

 

この世の中に生命が宿らないものは一つもありません。

たとえそれが固形物としての物体であれ、その物体の構成要素は分子であり原子であります。

原子の最小単位は水素ですが、この水素も立派な生命体の一つである。

水素が生命体である理由は、自らの意志で水素なりの運動をしているところにあります。

硬い鉱物は生命体としての運動をしていないかというとそうではなく、鉄も銅もニッケルも、みな水素と同じ原子核を持ち、原子核を中心として周回運動をする電子を持っているのです。

つまり鉱物もまた立派な生命体の一つであります。

生命体であるからこそ其の生命体なりの転生輪廻(起承転結)があるのです。

その周期が鉱物は長く、有機物は短いということであります。

運動を自己展開する生命体は自らの意志で再生します。

浄化作用は自然の掟であり、必然の真理である。

やがて総ての生命体は分解遊離して宇宙の要素に復帰するのです。

それが創造主の御身体の一部(最小単位)であることの証明を果たすかの如く…。

人間の生命も自然の一部(創造主の御身体の一部)であります。

こうした観点から総ての生きとし生けるもの有りとし在らゆるものは、魂の根底には人間と同じ生命(いのち)が宿っています。

どんなに小さな生命体にも尊い生命があり、形の種別には関わりなく、大きさの大小にも関わりはなく、生命の尊さに大小優劣はないのです。

大和精神の根底には此の様な生命観が厳然として存在します。

だからこそ大和精神は大調和の心を目指すのであります。

こうした大和精神が社会調和の根底に実在するからこそ、多民族国家としても一枚岩の結束が生まれるのである。

日本人は古来より個人技よりも団体戦を得意とした民族でありまして、それは総ての生命に宿る愛心(生命愛)こそが、大和精神の大黒柱(天之御柱)となっているからであります。

総ての生命を礼拝し、総ての生命と一つとなり、通い合う心の中に真実の愛が展開する…。

それは距離でも時間でもなく、物質でも肉体でもなく、総ての形を超えた奥底に大生命の御心が実在するのであります。

 

 

 

38 霊性開示 【大和精神編】