085 国のまほろば

 

大和国は四方を海に囲まれ、雄大な山岳、滔々と流れる大河、肥沃の大地、豊かな樹木草花に彩られて、四季折々の麗しさを見せる美し国であります。

太古の昔、高天原に集い来たりた神々の御意志を反映して、人体を模した姿形で島国日本を創造されたのです。

その島国を幽現に跨って司る神々をも産み出され、大和国の自然界は永々と営まれてきたのであります。

海にも山にも河川にも樹木草花にも神の息吹が生きずいています。

正に自然界は明確な意識を有した生命体であるのです。

地球そのものも偉大な生命体ではありますが、その地球の中に生きずく自然も総て威厳ある生命体なのです。

そよ吹く風にも意識があり、鳴り響く雷にも意図があるのです。

地震や津波、降雨降雪、噴火や竜巻などにも神々の意識があり意図があるのです。

太古の時代より地上生命を生かし育むために、淡々と営みを続けてこられた自然神たちは、近年に繰り返された人類の横暴に幾度も警鐘を鳴らしてまいりました。

このまま人類が自然界からの警鐘を無視するなら、数多の預言者が書き残した人類滅亡の危機を避けられないでありましょう。

しかし一部の愛心者たちが自然界保護を推奨して努力されている。

更に自然破壊の根本原因である精神破壊を細々と繕っている。

一人々々の心の膿を出し切って消毒しないかぎり、天変地異は猛威を増して遅い来たるのです。

総てに影響を与えている根源は、人間の心の法則(因果の理法)であります。

人心が乱れた時代には大災害が頻繁に起こる事実は、既に多くの有識者逹は気付いて居られるはず。

凶悪犯罪や大規模事故が多い時代には、世は乱れ人心が荒んでいる事実も知者徳者逹は気付いて居られるはずであります。

大自然の縮図は人間であり、人心の投影が自然災害であります。

人間も自然の一部である以上は、普段からの思考回路や立ち居振る舞いが、自然という環境境遇に反映されることは当然の心理である。

『倭は国のまほろば、たたなづく青垣、山籠れる倭し麗し』

日本武尊はかく歌いて、当時の倭の地(魂の故郷…奈良盆地一帯)を称えたのです。

この歌は其のまま日本の自然界に当て嵌まります。

本来の大和国の自然界は、日本民族にとっては最良の国のまほろばであったのです。

 

 

 

38 霊性開示 【大和精神編】