|
095 歴史を紡ぐ結びの心 |
|
大和国を培ってきた大和精神は大自然の中に今も息衝いています。 自然界には四季折々の美しさがあり、優しさや鮮やかさや厳しさも同居しております。 美しい旋律には均整の採れた秩序があり、その一つ一つの生命の発露を全体の均整の中に奉仕する時に、大生命の総てを生かす力が働いて麗しき大調和の姿が現れるのです。 人間も自然界の一部であり、個性体を全体の均整の中に奉公する時に、大自然の優美と同じような大調和の世界が時代精神として展開するのであります。 地上世界に残された歴史は、束の間の平和を探しながら外敵と戦う歴史でありました。 同じ血が通う人間同志で繰り返された戦乱の歴史は、もはや地球人類の宿業の流転となっています。 人間の共通概念の中に戦争の二文字が標準装備されてしまっているのです。 そこには殺戮とまでハッキリと書かれている訳ではありませんが、個人の利権を守るために怒りと闘争を良しとする時代精神が人間の共通概念に刻まれているのです。 誰が何処で何を刻んだのかよく分からないまま、迷妄の狭霧は人間の正常な判断力を鈍らせて、闘争と破壊に走らせる感情を敏感にさせられているのです。 腫れ物を突かれた痛みに耐えられない人間から、闘争と破壊の渦の中に自ら入り込むのであります。 つまり戦争の真なる正体は個別感情の過敏症であるのです。 感情の起伏を自己統制することが出来ないもの同志が、互いに相争っている醜い姿こそ戦争の真なる正体である。 感情の起伏を其のまま放置することで、人を殺める感情は一人歩きを始めて世界中を飛び回り、同種の闘争感情と結び付いて悲しい爪痕を残すのであります。 しかし感情には良きものもあるはずです。 優しさや慈しみや愛しさなども感情の中には存在するはずです。 これらの良き感情を平和に繋がる共通概念として育んで、歴史を紡ぐ結びの心として善用して致だきたい。 時代精神を読み取れば現在の人類の精神段階は一目瞭然である。 悲しいかな現代人の共通概念(時代精神)は個別意識尊重の果てに混沌と破壊の感情に満ちております。 個別意識追従の中には真なる調和が育たない事実を現代人は一早く気付くべきであります。 |