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007 慢心の意味 |
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人の心は精神面に隠されている。 このように思う気持ちが、既に慢心への落とし穴に片足を突っ込んだ危険な状態になっています。 太古の人々はお互いの心がガラス張りの如く、相互の気持ちが分かり合えたのであります。 それは神に対する純粋な信仰心が齎した意思疎通であり、自然界に対する謙虚な姿勢が齎した以心伝心でありました。 そのため会話をしなくとも、お互いの立場を想い遣る気持ちから、他者配慮が自然に行えたのです。 そうした心の純粋さは21世紀を生きる現代人には見当たらなくなりました。 他人の気持ちを知らず(知ろうともせず)自分の立場ばかりを気にしている…。 個人の利害ばかりに思考を巡らして、他者への感謝や祝福は、心の中から放逐されている。 社会というものは物理的に見れば個々別々ではありますが、精神世界を見渡せば心の中で全ての人間が繋がっているのです。 現実問題以上に精神世界では良し悪しに関わりなく多大な影響を与え合っている。 人生の仕組みは統括意識(社会通念)を精査することで、始めて正確に見渡せるようになるのです。 自分の主観しか頼れない人間は利己的感情の殻の中でしか社会は見えず、我儘な自己主張が益々当人を孤独な狭路に追い込んでいる。 人は一人では生きて行けません。 多くの関わりの中で、相互に影響し合いながら、心の岸辺に寄せ引く波のように想いを通わせて行くべきであります。 慢心は個別意識の腐敗化である。 個性としての純粋な役割を忘れ、他者の気持ちを顧みることなく自己主張を押し通す心の閉塞感が、反省回顧(清掃浄化)なき心を腐らせた結果が、慢心を起こさしめている主原因であります。 心が腐敗化すると、その腐臭(悪意悪念)を嗅ぎ分けて屯ってくる害虫(悪霊悪魔)が居るのです。 そのため害虫に侵された人間は不平不満が多くなり、自分勝手な自己主張が増えるのであります。 慢心は其のまま五毒(我欲・欺瞞・愚弄・下劣・傲慢)に繋がっています。 五毒に侵されると言葉使いも粗くなり、感情の起伏も荒くなるのです。 他人の気持ちなど思いもせず、自分の優位しか興味が沸かなくなるのです。 こうしたことから現代人が早急に克服しなければならないものは慢心であります。 慢心は個別意識から派生する事実を万民が知るべきであります。 |