014 金欲

 

人間の肉体は常に新陳代謝を繰り成しながら、古き細胞は体外に排出し、新たな細胞を体内で造りながら、健全な身体を維持継続しています。

新たな細胞を体内で造る為には栄養の摂取が必要である。

また外部の寒暖に耐える為の衣服が必要である。

更に降雨風雪に耐える住まいが必要である。

安泰な人生を送る為には衣食住の完備は日々の課題になるのです。

こうした衣食住を整える為には金銭を稼がなければならない。

社会生活は対価を得る為の働きで支えられています。

仕事は体力や技術や能力を提供することで進められ、その働きに応じた給料(金銭)を得て、衣食住完備の費用に充てるのでありましょう。

金銭としての多量の蓄えがあれば仕事をしなくても生きて行けますが、現行社会の経済の仕組みは搾取によって成り立っています。

危急な病気や怪我による出費もあります。

自然災害などで家屋等の財産を失なうこともあります。

多種多様な税金で生活が圧迫される事実を庶民は深刻に受け止めているはずです。

こうした必要経費に迫られて日々の仕事に精を出すのでしょう。

お金があれば楽な生活が出来ると思うことは自然な思考かも知れません。

かつて高度成長期の狂乱の中で栄華を極めた人間たちは、日頃の贅沢に慣れ過ぎてしまい、湯水の如く金銭を使いました。

やがてバブルが弾けて収支のバランス感覚さえ分からなくなり、お金が幾らあっても足りない状況に陥り、多くの会社が廃業し倒産して行きました。

その複雑な人間模様に見え隠れしていたのが金欲であります。

本来の人間同士の心の交流は見失われ、金欲を貪る為の人間関係が幅を利かせた社会となりつつあります。

傾き掛けた会社を立て直す方法にリストラを採用する企業は、末端の人間を斬り捨ててでも経営陣の経済的安泰のみを選択するのである。

こうした現代の愚策も、人間心理に埋もれて見えないところに、醜い金欲が渦巻いていると言うことです。

金銭は対価を得る為の代替ではありますが、資本主義経済は金銭そのものに人間の魂が支配されがちな社会となっております。

お金があれば何でも出来ると思い込む人が後を絶たないが、本来の経済流転が執着に踊らされた金欲から解放したなら、高みから低みに流れる自然界の水流の如く、無限供給の恩恵を素直に受けて広い大地が豊かに潤うのであります。

 

 

 

39 霊性開示 【新創世記編】