017 知識欲

 

三大欲求(食欲・性欲・眠欲)・物質欲求(物欲・金欲)・精神欲求(地位欲・名誉欲)と語ってまいりました。

最後に個我欲求としての知識欲・支配欲について語ることになります。

先ずは知識欲ですが、知識は料理で言えば食材に当たります。

食材ばかりを沢山集めただけでは料理が完成しないのと同じような意味で、知識ばかりを沢山集めただけでは智恵には至らないのであります。

料理の食材を細かく切り刻んで、他の食材と合わせて煮たり焼いたりしながら、調味料で味付けをして料理が出来るのです。

更に料理を工夫したり、盛り付けを変えたりしながら食文化を盛り上げてきたように、数々の知識を其のまま受け売りで使う事なく、相手に合わせた内容に変化させながら、適材適所に薬味として例え話を加えて、心が温まる夢や希望や、魂が打ち震える愛と勇気を融和させる事で、精神文化は果てしなく進化する事になるのです。

文明開化に始まり、高度成長期の末路にバブル崩壊で終わった20世紀は知性の時代と言われてまいりました。

知識を集積することに価値を見い出した人類は、知識の消化不良を起こした心の過食症(知識欲)を患っております。

普及した教育制度は知識の詰め込み教育となって、記憶力を競い合う頭でっかちな我欲人間を量産したのです。

人間の価値が知識量に比例するなら科学が進化した近未来社会は、人類はコンピューターに支配された未来を迎えることになるでしょう。

知識の集積だけではコンピューターの処理能力には永遠に勝てないのです。

そうであるにも関わらず知識の集積に拘り囚われるなら、大量に詰め込んだ知識の重量に頭脳が悲鳴を上げて、感覚の知性に付いて行けなくなるのです。

知識の集積(知識欲)だけでは心を豊かにすることが出来ないことを知るべきであります。

心の豊かさは愛心に繋がる知性を磨くことで実現するのです。

経験の知識を知恵として組み合わせて一つに融和することで大切な教訓にまで高めたなら、始めて集積の知識は陽の目を見ることになります。

人と人との心と心を結ぶものは、個我意識として集積した知識ではなく、お互いを高め合い助け合い活かし合う、生きた知恵に他なりません。

知恵は更に進化して智恵となり叡智となって、本来の実相宇宙の統治者である創造主の御心に果てしなく近付いて行くのであります。

 

 

 

39 霊性開示 【新創世記編】