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027 独断と協調 |
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今一つ現代社会を狂わしている要因が独断であります。 この独断も歪んだ信念の高まりによって独善化した個人的な意識である。 独断の前には何人も言葉を差し挟む余地がありません。 個人的な思い込みが独走すれば、誰も其の流れを止めることは出来ないでありましょう。 独裁者は周囲の意見に耳を傾けてはくれません。 個別意識の外部には余り興味がないのも独裁者の傾向性なのです。 思い込みや決め付けは度々イジメやパワハラに直結しています。 独断には信念が伴っているため其れなりの力量を発揮するのです。 この場合の信念もまた善悪両面に作用する価値中立性があることを忘れてはならない…。 従って独断(思い込みや決め付け)を敢行する者が、自分自身の魂の傾向性を見抜く習慣(反省回顧)が無いなら、独断者は極めて危険な人物であることを、周囲の人々は一早く気付く必要があります。 こうした独断者(独裁者)こそが時折り社会を驚かす凶悪犯罪者に成り得る魂の迷妄者である。 個人的な意見を恰も総意であるかの如くに勘違いしているのも、思い込みや決め付けが多い独断者であるのです。 そのため独断者は自分の意見が1ミリもズレていないと思い込み、自らの過ちを顧みることさえしようとしないのです。 だからこそ独裁者は失態を犯しても自らの責務にはせず、周囲にいる善良で大人しい人間に罪を擦り付けるのであります。 こうした独断者(独裁者)は個人主義(個人の権利に固着する)者が陥る迷妄道を、盲目のまま突っ走る愚行を自ら演ずるのです。 この独断に対抗するものは協調であります。 まず自分自身の魂の傾向性を精査して、周囲の人々の魂の傾向性を配慮しつつ、相互に活かし合える最良の方法を見い出す作業を怠ってはならないのです。 邪まな自尊心でイニシアチブを取りたがる独断意識を廃して、全体に貢献出来る協調意識を育てる必要があるのです。 そのためには他人の意見にも耳を傾ける配慮がなければならない。 さらに自分の意見を譲歩(歩み寄り)する柔軟な心を育まなければならない。 何らの努力も精進もせず、周囲の人の気持ちを顧みることもせず、自らの意見ばかりを押し通そうとする醜い心を改めなければ、行き着く先は誰からも相手にされない孤独住人になるでありましょう。 |