056 愛への原点回帰 (基督教)

 

仏教真理は俗世の付着物を取り去って本来の純粋個性(仏性)に立ち返る道でありました。

仏性とは人間が無(俗世の迷いを無くすること)になる性質(魂の傾向性)を取り戻す為の仏道修行であります。

方や其れとは別の流れとして大きな世界宗教の一つであるキリスト教が存在します。

真実の愛の教えを説かれたキリストは度々奇跡を起こしながら、物質宗教に毒されかけた衆生を目覚めさせたはずです。

キリストの終焉こそ悲劇ではありましたが、生命の復活という奇跡はキリストが神の子であることを証明し、その衝撃は幾時代を越えて世界中に宣べ伝えられました。

しかし現代人の多くはキリストの愛の教えを誤解しております。

人間は魂の純粋無垢なる性質に立ち返ったなら、その身を通して神の愛が現れてくるのであります。

だからこそ人よ現実の不遇に人生を諦めるな…。

魂の汚れ穢れを其のまま悪魔に売るな…。

失望の中に居るものは本来の希望を本物の希望として掴める人である…。

病に臥す者は本来の健康が如何なるものであるかを真に知る者である…。

しからば貴方たちは身を尽くし心を尽くして神に祈れ…と。

自らの罪穢れを素直に懺悔し、病状に怯え震える心を排して、幼な児のように神に縋れ…と。

そうして神の子の自覚を取り戻して愛の意志で生きよ…と。

キリストが説いた山上の垂訓は現代にも通ずる深い愛の教えでありました。

真実の愛は神の子の自覚であります。

何故なら愛の源泉は実相世界(天の父)から溢れ出す無尽蔵なる生命であるからです。

この真実なる光(生命力)を其のまま素直に隣人へと放てば、愛は無限に永遠に、人(心)から人(心)へと伝わるのであります。

そこに邪まな我欲(利己心)が出ると愛の流れを私利私欲の為に関止めて、川下に光が差さなくなれば人心は荒廃して疑心暗鬼が台頭するのです。

真実の愛とは魂の原点回帰であります。

この根本真理は日本古来の大和精神(結びの心)に共通する真理であり、神の子としての家系継承の伝統を持つ日本人の正統ルーツでもあるのです。

もはや現代宗教は世界宗教と云えども、個別分断化した文化の相関関係では正しく機能しておりません。

人間は本来、神の子(仏の子)であるとの根本自覚を取り戻さない限り、今後も宗教が戦争の火種として悪利用されるでしょう。

人類は地球という名の一つの家族として、今こそ魂の本質を原点回帰させる必要があります。

 

 

 

39 霊性開示 【新創世記編】