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064 社会主義の限界 |
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個性が乱立した社会に混沌が巻き起こると、そこから秩序立った政治システムが育ち難い状況が続きます。 一度灰色に染まった色彩は、元の原色に戻るには、並々ならぬ時間と労力を要します。 信頼関係が崩れた人間同士が、元の親しい間柄に戻るのは至難の技であります。 そこに展開する心模様は疑心暗鬼が渦巻き、邪まな暗黒思想が台頭するのです。 古来より多人数社会を統治するシステムが幾つかはありましたが、残念ながら人類は未だに理想的な統治形態を見い出してはいない。 これが地球人類の現状であり、隠しようのない歴史的事実であります。 政治システムが権力者たちの自己都合になっている…。 また政治システムが思い通りに国を操る道具に利用されている…。 政治家たちは建前では社会のため民意のためと言葉を並べても、現行の政治形態では公約が果たせない事実を本人が一番よく知っているはずです。 地球規模で眺めてみても乱れた社会の中で最も乱れている場所は、政治の中枢で役職を担うはずの政治家たちの人心であります。 人徳なき者が政治の中枢に入り込める政治システム自体が間違っているのです。 民主主義の原点は、大多数の民意が基本的な人格を保った常識人でなければならない。 私利私欲で欲得願望を貪る利己的人間が権力を握れる世の中は、ハッキリ言って地獄的社会の強権政治が展開している混沌状態であります。 現状の精神段階で国家が社会主義を信奉したなら何が起こるでしょうか…。 それは想像に難くない地獄絵図が展開すると言うことです。 歴史上に残された粛清弾圧の数々は何を物語るのでしょうか…。 社会主義国家に戦火が繰り返された事実は何が原因であるのでしょうか…。 恐らく社会主義そのものには罪はなく、その制度を行使する人間側(政治家)の資質にこそ致命的な欠陥が隠れているのです。 現状の政治家たちの人格(器量)では理想的な社会主義世界は未だ幼児の高望みであります。 真なる社会主義世界は天国的な調和ある心をもった常識人たちが、大多数を占めるからこそ実現する平安なる理想郷であるからです。 |