069 水掛け論争の怪

 

知識は智恵に非ず、単なる知恵である。

貴方には此の意味が分かるであろうか…。

知恵とは物事の材料として知識を知っているに過ぎず、単に其処にあると言うだけであります。

その知識を本当の智恵にまで高める為には、思考の熟考(反省)と実践(愛行)が必要不可欠になります。

熟考(反省)なき者は浅はかな人間でしかなく、実践(愛行)なき者は臆病な迷妄人間でしかない。

目先の問題しか見えない状態では根本解決は難しいのです。

浅はかな人間は物事の真髄が判らないまま、辞書に頼り辞書に書いてある通りに字面のままを鵜呑みにするのであります。

そうした上っ面な寄せ集め知識を大量に保有しているだけの頭でっかちな人間が、政治の中枢にて討論をすれば、其処には誠に不思議な論争が展開するのであります。

予算について話している国会議員の例え話が上っ面な言葉でしか受け取れず、例え話の材料となる例え部分にのみ囚われて、本題としての予算そのものが見えなくなるというバラドックスが展開しています。

其処には執拗な挙げ足取りが続けられ、趣旨に反した水掛け論が繰り返される…。

こうして国会審議は本筋を脱線したまま延々と水掛け論争が続くのです。

例え話そのものは例えに過ぎないのです。

例えを通して伝えたい何かを正しくキャッチしなければ、水掛け論争は終わらないし無くならない。

総ては文化的素養の足りない人間が迷い込む迷路のように、浅はかな水掛け論は繰り返されるのであります。

本来の趣旨から脱線した論争が解決することは余り期待できない。

何故なら物事の真髄は例え話そのものには無く、例えを通した本来の趣旨にあるからです。

浅はかな人間には表面的解釈しか理解できず、更に自己認識の枠の中でしか判断出来ないのです。

従って水掛け論争は虚しい時間を浪費しながら、主旨を見失ったまま上っ面な思考を彷徨うのであります。

そのような政治家を選任した有権者側にこそ罪があります。

気迫があり押しが強いとか、名の通った有名人であるとか、何処かの官庁に伝手があるとか…。

こうした目先の利点のみで政治家を選ぶ風潮を改める必要があります。

政治家には人徳の高い人が選ばれるような新システムを考案しなければならないのです。

 

 

 

39 霊性開示 【新創世記編】