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084 不確かなる統計学 |
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近年では凡ゆる分野に於いて、その動向と性質を測る為に統計が行われています。 一定の基準を満たせば信頼に値すると言われている統計は、実は民主主義社会の代表格のような代物であります。 不特定多数の人間の意見が過半数を集めれば真実となる民主主義は、多数決によって勝敗を決するもので、こうした手法は内容の良し悪しに関わらず、勝てば官軍負ければ賊軍となる言わば力量の倫理に他なりません。 此処には結果主義者が前以て用意した解答に帳尻を合わせることも可能であり、それは同じ結果を信奉するであろう人々が多く存在するであろう領域で統計を採れば、予測通りの統計結果を得られると言うことであります。 無作為にピックアップした対象者の意見を収集したとしても、それを行った人間の性質(心の傾向性)が統計結果に影響しています。 その無作為の部分を機械に委ねたとしても、機械に込められた製造者(或いは操作者)の念も微妙に統計に加担しております。 こうした民主主義を背後に背負った不確かな統計学を、恰も民意の総意であるかの如く扱うことは危険な賭けになるのです。 どうか世の中を冷静な瞳で見渡してみて下さい。 心の中に悪意を隠し持つ策士のような人が居れば、気持ちを押し留めることができず感情を吐き出す人も居ます。 自由奔放な現代人の性質を見れば、ある種の条件(キッカケ)さえ合えば、犯罪さえ起こし兼ねない人間が身近にも潜伏しています。 しかも感情の高ぶりを抑えられない人間が驚くほど多く存在する。 こうした社会に蠢めく思念想念が、背後から心の傾向性として働き掛ければ、無作為に選んだとする統計に於いても偏った結果が出ることは当然の理である。 こうして本来の大切な真理は奥底に追い遣られ、表面的な迷妄統計結果が世の中を支配するのであります。 正しい統計を摂る為には心の法則(因果の理法)を知らなければならない。 また正しい統計結果を読み取る為にも心の法則(因果の理法)を知らなければならない。 闇雲にピックアップしただけでは其処に主催者側の意図した結果(或いは危惧した結果)が現れやすいのです。 何人も心に蓄積した因果から逃れられない…。 従って無作為の統計を正しく読み解ける高徳者(因果を克服せる者)の存在が必要になるのであります。 本来の科学的アプローチは少数派の意見の中にも真理を見い出さなければならないのです。 そうでなければ最先端を行く筈の現代科学であっても、幼い時代に流行った暴君による支配政治と同じ過ちを繰り返すことになります。 |