006 大和精神

(人間の魂が帰るべき故郷)

 

様々な世界観が存在する霊的世界に魂が帰る際に、その行く先を決める精神的な基点となる四次元世界は、正しく霊性の分岐点となって存在しています。

多種多様な霊人が、魂の心境に応じた霊世界で生きているのです。

個性化は尊いけれども、魂の退歩は個性化に非ず…。

進化発展も尊いけれども、独善独歩は魂の昇華に非ず…。

自由奔放は魂の解放になりますが、身勝手な我儘は危険な要素も内包しています。

生命体にとっての正しい生長は、神の子の自覚を堅持したまま善事を選択する意識体として、何処までも進化を遂げることであります。

つまり人間の魂が里帰りするべき霊世界は五次元世界(大和精神)であるのです。

五次元世界には言わずと知れた善男善女が仲良く暮らしております。

地上世界で正しい心のままに生きた人間が、ストレートに帰る魂の故郷が善霊界とも言われる五次元世界であります。

五次元意識は相互の気持ちが自分の事のように分かり合える魂心境にあります。

お互いに隠し事など必要がなく、常に相手の立場に立ってお互いの気持ちを配慮し合える心(以心伝心)で生きております。

こうした五次元の意識段階を大和精神と言うのです。

この五次元意識の光満ちる大和精神(表側善霊界)こそ、総ての人間が帰るべき魂の故郷であります。

そうであるのなら裏側霊世界とは如何なる意識世界であるのか…。

それは地上世界で善人として同じように生きたにも関わらず、魂が裏側霊世界に入り込んだ人間は、自分の心の領域に一次元意識が色濃く残っていたことを物語っています。

また二次元意識が心の領域を占めていたなら、魂の昇華を果たしたとしても裏側霊世界に入り込むことになります。

つまり人として正しく生きたつもりであっても、その人生が独善独歩であるなら、自尊心の強さが心の世界に影を創って、後から続く人々の人生にも同様の影を落とすことになるのです。

自我が強ければ強いほど自己主張を押し通すのであり、自尊心が固ければ固いほど他人の意見を聞き入れない強情さで生きてしまいます。

そうなれば其のような(同じような)個我意識の強い霊人が集まる裏側世界に、磁石が引き付け合うかのように自ら入り込んでしまうのであります。

表側霊世界(大和精神)は自我を薄めた霊人が生きている世界であるからこそ、自我の薄い分だけ霊太陽の光明を其のまま下層霊界にも放射するため、表側霊世界は明るい天国となっています。

しかし裏側霊世界は自我が強い分だけ下層霊界に影を落とすため淡い光明しか放射しないので、やや薄暗い霊世界となっております。

 

 

 

 40 むすび大道 【天孫降臨編】 〇次元