022 感情

(感情は相手が居てこそ湧いてくる気持ちである)

 

相対原理とは自分と相手の違いを知るということであり、お互いの在り方や生き方を理解すると言うことでありました。

すると人間の感覚(一次元意識)も進化を遂げて魂が昇華すれば、感情(二次元意識)となるのであります。

感情は相手が居てこそ湧いてくる気持ちである。

自分一人だけの世界観では単なる感覚意識なのです。

つまり周囲に相手が居ても、自我流(自己都合)のまま物事を捉える人間は未だ一次元意識であり、周囲にも同じ人間が存在することを認識しながら、相互の心情が行き来することを実感するなら、その時に心の中から湧き上がる気持ち其のものが感情(二次元意識)であります。

物事を感覚的に捉えがちな人間と、同じ物事を感情的に捉えがちな人間とでは、人格としての格差が現れるのです。

人は一人では生きては行けません。

人生には出逢いと別離が付き物である…。

全ての物事を感覚的に捉えるなら、人間関係は単なる事務処理となって、人間社会には冷たい風が吹き抜けるだけであります。

心ある人間として全ての物事を感情的に捉えるなら、お互いの心情が伝わりやすくなるのです。

故に感覚(一次元意識)よりも感情(二次元意識)の方が尚一層、身近な存在に感じられるのです。

其の方が生身の人間としての親しい交流が始まるのであります。

感覚を研ぎ澄ますには意識を集中させれば良いが、感情を豊かに深め高める為には意識を解放すれば良いのです。

要するに感覚は能動的な働きをする為の機能でありますが、感情は受動的な働きをする為の機能なのです。

そこに他者の存在を認めるか認めないかで、現状の心が感覚意識(一次元人間)になっているか、感情意識(二次元意識)になっているかが、高次元意識(三次元意識以降)の方々には手に取るように読み取られてしまいます。

どうしても人間は目先の問題に拘り囚われて、大切な心を見失いがちであります。

冷たい隙間風が吹き過ぎる人間社会で、事務処理のような人間関係が展開する社会(一次元社会)で良いのか…。

それとも複雑であっても生身の気持ちが感じられる、感情交流の人間関係が展開する社会(二次元社会)が良いのか…。

何方の社会を良しとして選択するかは貴方次第であります。

 

 

 

 40 むすび大道 【天孫降臨編】 〇次元