030 相体 (二次元意識は相対としての人間社会を知る) |
一次元意識と二次元意識の違いは、自我心を取り去れるか否かと言うことでした。 そうして一次元意識を超越する為には基礎研鑽(反省回顧)が必要不可欠であり、正確な自己存在を客観視することが出来れば、二次元意識の相対原理を把握(自覚)することが出来ると言うことでした。 個体としての生命存在の意味を知って、相対としての人間社会を知ることが、二次元人間の正しい生き様であります。 個から全へと心の瞳を開いて魂心境を昇華させることが、地上世界に生誕した人間の小悟(個我の悟り)になります。 人は何のために生まれ、何故に生きているのか…。 この解答は人それぞれではありますが、一次元意識の人間と二次元意識の人間とでは、まさに天地ほどの心境差があります。 現代の世の中に一次元意識の人間が多い理由は、利己的感覚で生きる人が増えてきたからであり、自分だけの利得を求め、得手勝手な振る舞いを行使して、相対する人々の気持ちを顧みない独善独歩の人生を、我が物顔で生きる人が増えたからです。 その一次元意識を超越して二次元意識の心境に立った人間も、相対的な社会感覚を得たとしても、傍観者の域を越えられなければ、二次元意識の境界線を超えて三次元意識の人間には成れないのです。 この地上世界は三次元世界である。 三次元世界に生きている筈の人間が未だに自我に拘り(一次元意識)、利得に囚われ(二次元意識)、狭い箱庭の中で虚しく遠吠えする負け犬のような人生を生きております。 自らの不幸観念を振り払えず(一次元意識)、他者との優越ばかりを気に掛けて(二次元意識)、自分の幸せばかりを虚しく追い求めている。 もともと三次元社会は三次元意識の人間が社会生活を送る為に創造主が創造された三次元世界です。 個性の正しい在り方(一次元意識)を知り、相対的な人間関係(二次元意識)を知って、社会人として公的立場(三次元意識)を貫くことが、皆さんが住む三次元世界の本来の姿であるのです。 せめて自我心を超越した相対意識を取り戻して、他者の立場も理解することが出来る二次元意識に立ち返って致だきたい。 相対原理(二次元意識)は、一次元意識を三次元意識へと昇華させるための大切な道標でもあるのです。 |