034 統合 (三次元意識には具体的な実践行動が必要) |
現代社会は科学の発展によって、様々な分野が大きな進化を遂げつつあります。 社会制度も進展を続けて、人間本来の自由意思が行使し易くなっております。 時の権力者が実権を握って庶民を支配する時代は古き記録と成りつつあります。 未だに迷妄者による部分的な職権乱用は存在しますが、個人的な尺度(考え方)を行使する自由が現代人には基本的人権としてある筈です。 その尺度(一次元意識)が進化すれば理解(二次元意識)となります。 その理解(二次元意識)が更に深化すれば、意識の統合(三次元意識)と成り行くのです。 しかし理解をしているだけでは未だ個人的な見解の領域内に身を隠すだけの隠者であり、実質的な問題解決には程遠い心境であります。 理解(二次元意識)が統合(三次元意識)に昇華する為には、具体的な実践行動が必要となります。 その為には相手の尺度を見抜き、その背後関係を理解した上で、現在只今の相互の心境差を埋め合わせて行く努力をしなければならない。 これは本当に申し訳ない話ではあるが、魂の生長が進んだ者から、未だ魂の成長が遅れた者の現状に合わせて、其処をスタートラインとして供に次の一歩を踏み出す努力を要します。 一次元意識の人間に心の変革を迫った処で、現状の魂心境(一次元意識)では聞く耳すら持たないでありましょう。 二次元意識の人間に同じく心の変革を迫った処で、現状の魂心境では容認できる範囲内は受け取るが、容認できる範囲(心の容量)を越えると、二次元意識の人間は自己都合や自己保身に走るのです。 本来の三次元社会は共生の世界であり、協調精神を育む社会である。 個人的な我儘を行使するのは未だ幼い魂の人間(一次元意識・二次元意識)のみであります。 公私の区別が出来なければ三次元世界に生きて居ながら、我儘(一次元意識)な性格を越えられないし、箱庭(自己都合・自己保身)の中に身を隠す二次元意識を超えられないのです。 私心のままで愛嬌を振り撒けるのは幼気な子供だけである。 年齢的にも成人を迎えた大人たちの世界では、私心を離れて公人としての心を優先しなければならない。 21世紀の近未来社会では、統合意識(三次元意識)を心に有した真なる大人たちが、人間社会を正しく運営するべきであります。 |