035 知性

(自らの意志で良き習慣を身に付ける努力) 

 

公私の区別が出来なければ三次元意識の人間ではないと語られました。

一次元意識の人間に公私の区別を説いても聞く耳を持たず、二次元意識の人間に同じく公私の区別を説いても、自分に都合の良い部分だけしか受け取らないでありましょう。

こうした違いは何によって現れてくるのかを推測すれば、本人の心の問題である知性によって違いが現れてくるのであります。

知性とは正に魂の傾向性である。

経験から得た実質的な知恵が、自分の中では大切な教材となって人生に生かされている状態が知性である。

一次元人間には頑なな知識(拘り)が自己自身の性格を自縄自縛しているし、二次元人間には片寄った知恵(囚われ)の中に自己自身の性格を監禁(捕らわれの身)している状態であります。

集積の知識は寄せ集めの知恵にしかならない事実を看破すれば、知識量の多さを自慢する愚行を自ら恥ずかしく思って、三次元意識の人間であれぼ早々と自重することになるでしょう。

普段から良き習慣を心掛けていないと、現行の歪んだ時代性に押し流されて、魂の傾向性が鈍重な波動に侵された迷妄者になってしまいます。

三次元世界に生きる人間であれば、自らの意志で良き習慣を身に付ける努力を怠ってはならないのです。

歪んだ時代性は、まるで豪雨のように容赦無く叩き付け、土石流のように完膚無きまで押し寄せてくる…。

そうした豪雨(偏見)や土石流(仕来り)の時代性に叩き付けられ押し流されて、精神を蝕まれた現代人が誠に多くなりました。

しかしこうした大災害(歪んだ時代性)から自らの精神を守る為には、何物にも心が揺らがない基礎精神(魂の善なる傾向性)を心に堅持しておく必要があります。

これは今日明日の身近な備えのみでは構築できません。

常日頃から地道な努力(良き習慣)を積み重ねて、その努力(良き習慣付け)が貴方そのものと成る程に、コツコツと良き習慣を続ける姿勢が徳性(善なる魂の傾向性)と成るのです。

その知性(魂の傾向性)が昇華すれば本物の智恵(教訓)が身に付き、時間の観念を超越すれば三次元意識も四次元意識に高まるでありましょう。

目に見える風景だけが現象世界ではないのです。

三次元世界は目に見え手で触れられる物質文明ではありますが、その物理性を目に見えない世界から操っているものは、人々の心の中に潜む知性(魂の傾向性)であるのです。

 

 

 

 40 むすび大道 【天孫降臨編】 〇次元