037 協力 (共同生活に於ける役割、共存共栄に於ける協調) |
三次元世界に生きて居ながら三次元意識の魂心境を自己保持することが出来ず、魂心境が我儘(一次元意識)や保身(二次元意識)に留まる人間が多いと言うことでした。 なぜ彼ら(一次元意識人間・二次元意識人間)は我儘や保身に心を留まるのか…。 それは忍耐力(耐え忍ぶ精神)の欠如に他なりません。 一言で忍耐力と言っても余りピンと来ないかも知れません。 それも其の筈、忍耐力こそ地道な努力の結晶であるからです。 そこには確かなる実力の差が現れてまいります。 努力を怠らなければ徐々にではありますが忍耐力は強まります。 しかし忍耐力には個我(一次元意識)を越え、彼我(二次元意識)を超えた協力精神(三次元意識)が必要となります。 協調は公的立場を貫いた人間でなければ育まれない精神であります。 その為には体力(一次元意識)を磨いておかなければならないし、地道な努力(二次元意識)を積み重ねなければならない。 体力の放棄は自堕落な生活へと繋がっています。 努力の放棄は無気力な人生に繋がっております。 何れにしても体力維持を望まない人間は他者への考慮も薄くなり、努力精進に臨まない人間は他者への配慮も薄くなるのです。 協力などする必要はないと常に豪語する人間は、三次元世界に生きて居ながら、魂心境は未だ一次元意識であり二次元意識のままであります。 徳性開発に於ける実力の差は、常日頃からの積み重ねの格差であり、魂心境が高まれば高まる程に、他者への協力精神が育まれて行くのです。 社会人の正しい定義は個人の存在(人権)のみではなく、共同生活に於ける役割であり、共存共栄に於ける協調であります。 自分の事しか興味が沸かない一次元人間には協力は期待出来ないし、自分の立場しか保てない二次元人間には協力精神が邪魔な存在に映るのでしょう。 自ずと努力精進は影を潜め、軟弱で消極的な人生に自ら向かう迷妄者と成り行くのです。 貴方も体力維持の為に些細な運動を習慣化して下さい。 小さな歩幅でも良いから努力を続ける習慣を身に付けて下さい。 貴方の未来人(将来の姿)の徳性を真に高められるのは、今を生きる貴方の努力精進そのものに他なりません…。 |