043 情念

(情念は表側霊世界と裏側霊世界の分かれ目) 

 

表側霊世界に帰還するか、裏側霊世界に帰還するか…は、全ては紙一重の問題であると言うことでした。

そしてその答えは常に心の法則(因果の理法)にあり、自己自身の心の在り方に真正面から臨む意思が無いなら、幾ら善事を重ねたとしても裏側霊世界に魂が迷い込むと言うことでした。

人生の明暗を大きく左右する心の法則(因果の理法)を創り成しているものは、常日頃から心に浮かぶ思念想念であります。

思念(一次元意識)は自己確立の為の反省回顧に使われるなら魂は浄化されますが、他者批判や他者排斥に使われると魂は自我が強くなる。

此処が表側霊世界と裏側霊世界の分かれ目になります。

想念(二次元意識)は他者理解や他者配慮に使われると魂が純化しますが、損得勘定や我田引水に使われると魂は個我に囚われることになる。

此処も表側霊世界と裏側霊世界の分かれ目になるのです。

常念(三次元意識)は協調精神や公私区別に使われるなら魂は昇華しますが、此処に自我思念や個我想念が根強く働くと偏狭意識や過信盲信が先走り、解体精神や組織破壊が平然と行なわれるようになります。

此処もまた表側霊世界と裏側霊世界の分かれ目になるのです。

こうした表裏一体の接点に立って、三次元社会の人間関係は様々に展開するのであり、思念・想念・常念の扱われ方次第で霊的(精神的)な情念が良くも悪くも育まれるのです。

この情念(四次元意識)が天国的な魂の傾向性となれば表側霊世界(五次元意識)に魂昇華を果たします。

しかしこの情念(四次元意識)が我欲的な魂の傾向性となれば裏側霊世界(こちらも五次元意識ではあるが…)に魂が吸い寄せられて行くのです。

しかも裏側霊世界は自我思念(一次元意識)や個我想念(二次元意識)を中核に掴んだまま魂心境を高めた為に、精神世界(四次元意識)の八衢分岐(因果律)は地獄的な暗黒世界にも通じてしまうのです。

何故なら自分流儀を押し通す者同士が心の法則(因果の理法)で呼び合い引き付け合うことになり、我の強い者同士が自己主張ばかりを押し通せば、其処には自ずと地獄絵が展開するのであります。

人間の魂に如何なる情念(四次元意識)を育むかで、その後の魂の行く先が変わってくる事実を知らなければならないのであります。

 

 

 

 40 むすび大道 【天孫降臨編】 〇次元