046 陰徳 (誰にも知られない徳積みであるからこそ尊い) |
高次元神界から降り注ぐ叡智(光明)を純粋な姿形のまま三次元世界に受け流し映し出して行くことが、歪みなき八衢分岐(魂の傾向性)を身に付けた智恵(四次元意識)であると言うことでした。 また魂は精妙な光明を放つ為に常日頃から磨く必要があると言うことでした。 その為には地道に徳を高める必要があります。 基礎研鑽となる学徳(一次元意識)を磨き、相対原理となる道徳(二次元意識)を広げ、多角心理となる人徳(三次元意識)を深めながら、人知れず陰徳(四次元意識)を積み重ねる努力精進が必要となります。 人目に付かない陰徳は、誰にも知られない徳積みであるからこそ尊いのです。 自我心や自尊心で生きている一次元意識の人間には縁遠く、見栄や酔狂で生きている二次元意識の人間にも難しい生き方である。 姿形容貌を気にする三次元意識の人間も行い難い生き方であり、誰かに認められなければ行えない魂心境は未だ三次元意識以下の意識段階にあると言うことです。 これと同じ論理で誰にも見られていなければ何でもありの人間は、残念ながら二次元意識以下の魂心境であることを知らなければならない。 ましてや人目を度外視して遣りたい放題したい放題の人間は、間違いなく一次元意識の人間であります。 陰徳と言うものは自分の都合を優先する人間には発想すら出来ない徳積みであり、利己的(我欲的)な人間には全く縁の無い徳積みである。 人間の本性は霊的実在であります。 本来は霊性こそが人間の本来の姿であるのです。 魂の故郷でもある霊的世界(五次元世界)では、意識は隠す必要も無いほど以心伝心としての霊的交流が日常的に行われているのです。 他人に対して悪意を抱かない善霊人の世界(表側霊世界)では、隠さなければならない心模様は持ち合わせていないと言うことです。 これが裏側の霊世界となると隠し事もあるようです。 それはお互いの競争意識が強いが為に、弱さ脆さを見せたくない心情が働くからであります。 自意識は何処まで自己拡張しても個性の枠を超えられない事実がある。 創造主(実相大神)は自意識を持たない光明そのものであるからこそ、真実の光明には何一つ隠し事が必要ないのです。 裏側霊世界に仮に存在する隠し事の正体は、魂の傾向性の中に残されている自意識の影であります。 |