048 経過

(経過こそ悪因を善因に修正する最良の機会)

 

普段の生活の中で積み重ね続けた地道な努力精進は、徐々に強靭な忍耐力や霊耐力を身に付けることになると言うことでした。

日々淡々と努力すること、ひたすらに脇目も振らず精進することは、その歩みが些細なものであっても、やがて大きな成果を引き寄せることになります。

それが心の法則(因果の理法)により魂の傾向性となった善なる習慣であるからこそ、良き運命を呼び込み引き寄せる磁力となるからであります。

こうした小さな努力精進であっても自力(一次元意識)を見失わない生き方は、他者との共感(二次元意識)を呼び覚まします。

また自他共に良き方向へ生長せんと努めることで、お互いの魂を切磋琢磨(三次元意識)させることになるでしょう。

そうした良き心の習慣を維持継続させることで、魂の傾向性に善なる経過(四次元意識)を習慣付けることになり、その良き魂の傾向性が何時しか自然に善行(五次元意識)となるのであります。

四次元意識の魂心境は経過そのものを大切にします。

経過こそ善なる道筋への軌道修正を齎し、経過こそ悪因を善因に修正する最良の機会となるのです。

また経過にこそ成果の質を高める可能性が秘められています。

この経過に精神の総てを超入することが出来たなら、四次元意識の人間は時間の概念と一体化して、本来の神の子の自覚(五次元意識)を得る事になるのです。

ここで結果ばかり気にして体裁のみを繕う人間は未だ三次元意識の魂心境であるのです。

また見た目のみに拘り囚われて隠れ蓑に閉じこもる人間は未だ二次元意識の魂心境であるのです。

更に原因そのものが見えない(見ようともしない)人間は未だ一次元意識の魂心境であるのです。

良き心の習慣を維持継続する為には反省回顧(軌道修正)が必須であります。

盲目的に暴走すれば、其処には闘争と破壊が巻き起こる事実を、人類は歴史的事実から真摯に学ばなければならないのです。

三次元世界の住人で在りながら、我欲(一次元意識)や占有(二次元意識)に奔走する人間が多発すれば、地上には紛争や戦火が絶えない事実に一早く気付く必要があります。

世の動乱を治める救世主は七次元意識以上の現人神であろうけれども、実質的に世の中を改変善導する人々は、四次元意識の魂心境以上の霊性を堅持する数多の人間たちに他なりません。

 

 

 

 40 むすび大道 【天孫降臨編】 〇次元