061 克服 (統合的な責任を担うだけの高度な霊格) |
此処まで語られてきた大和精神は、五次元意識の魂心境を心に有する人間でありました。 地上世界に生きる五次元意識の人間は争い事を好まず、敵対する相手が現れたなら和睦を心掛ける性質があります。 それは互いを傷つけ合うことで解決を急ぐ遣り方は、人間としては野蛮な手法であることを悟っているからです。 相手の心情を理解することなくして根本解決は有り得ないことを知っているからです。 大和精神の魂心境には生命の実相を信じ抜く信仰心があります。 姿形を超越した生命の真なる正体が善性であることを信じる深さがあります。 この大和精神こそ総ての人間の魂の故郷でなければならない。 こうした大和精神を地上世界に持ち来らすことがアセッションの真なる意義であります。 大和精神が更に昇華して愛の想いが深まるなら、魂心境は六次元意識の境地に高まって行くでしょう。 六次元意識の人間は生粋のリーダー人格を魂に有する人間である。 複数の人間を一つに纏める智力を持ち、グループの全責任を背負う覚悟があり、接する人々を正しい方向に導く人徳を発揮出来る魂心境にあります。 それは自分一人の問題だけでは済まされない、統合的な責任を担うだけの高度な霊格を魂に刻印しているからです。 責任転嫁をするような人間は根本的にリーダーには相応しくない。 現実逃避をするような人間は実質的にリーダーには向かないのです。 個別意識が強い人間がリーダーの役職に就いたなら衆生に迷惑が掛かるだけである。 自我我欲の深い人間がリーダーの役職に就いたなら周囲の人間は安穏としては居られません。 こうした偽リーダーこそトラブルメーカーとなる迷妄者であります。 真なるリーダーは常日頃から自己反省を重ねて精神を磨いております。 自分自身の我儘を律して公人としての分別を弁えております。 自力で因果を超越して早々と運命を克服しております。 我が身に巻き起こる問題を自分自身の心の投影として捉えて、忍耐力と霊耐力を地道に鍛えているはずであります。 自分一人だけの幸せを求める気持ちは遥かなる過去のものとなり、人のため国のため人類のために、現在の自分が出来る範囲から進んで取り組む姿勢が自然に現れるのが、六次元意識の魂心境を心に有する人間であるのです。 |