066 神徳 (神々との意思疎通の下に発揮される善展開) |
徳性には一次元意識の学徳があり二次元意識の道徳があり、三次元意識の人徳があり四次元意識の陰徳があり、更に五次元意識の霊徳があると語られてまいりました。 このように徳性にも魂心境の段階による発展形式が存在するのです。 六次元意識以降は神々の世界であるため、源流開祖の徳性は正に神徳と言われる魂心境であります。 神をも想わせる立ち居振る舞いと言動が自然に溢れ出る境地であり、不具合と思われながらも最終的には好結果となるような幸運を引き寄せる人は、六次元意識の神徳を心に湛えた人間であります。 自分のためではなく人のために生きる姿が習慣化されると、その魂の傾向性が磁石的な力を発揮して、神々と同じような光明(生命の実相)を呼び込み引き寄せるのです。 たとえ不利な状況に立たされていたとしても、その不利な状況そのものが利点に変換するような不思議な好展開を見せるのは、源流開祖(六次元意識)の人間の天来の姿なのであります。 それはひたすら学徳を積み道徳を守り、人徳を磨き陰徳を積み重ねて、善人としての霊徳を精神に身に付けた者が、神々との意思疎通の下に発揮される善展開が神徳の真骨頂であります。 そのため六次元意識の人間は自分にとって不利な状況を恐れず、見た目だけの判断に惑わされることもないのです。 目先の損得に振り回されることもなく、その場限りの良し悪しに踊らされることもない。 誰もが心の中に抱いている不安や焦燥は、自らの精神の弱さを気付かせる材料であり、不都合な物事に取り巻かれたなら自分の心の迷いであると受け止めて、更に心を前向きに磨くのであります。 人知れず積み重ねてきた日々の努力精進が、神の子の自覚を確固とした自信にまで高めているのです。 それでいて謙虚な姿勢を忘れない生き様は、周囲の人々の人生の規範となるでありましょう。 そうした神徳の堅持者が集団を纏めるリーダーとして立てば、それまで数々の問題で混乱していた社会に光明が射し照らされて、悉く難事が解決に導かれるのです。 本来の神徳は神々との意志疎通であり、その神々の意志を素直に受け継ぎ受け流す魂の傾向性が、神徳を更に昇華させることになるのです。 |