069 開眼 (自ら退路を塞いで背水の陣を敷け) |
神の子の自覚が無いと表側霊世界の魂心境を維持継続することが難しいと言うことでした。 自分自身が神そのものであると思い込んでしまうなら、個我意識は益々強烈な固定観念となって、魂の自由自在性を失うのであります。 神の子の自覚自体は誰もが持ちうる意識革命でありますが、その大自覚を持って大神の御意志を実現する使命役割に邁進する時、人間は真なる開眼を迎えることになります。 これが自分の生きる道である…と。 これこそが自分の成すべき役割である…と。 真なる開眼を迎えた人間には覚悟が出来ています。 その覚悟とは何処までも使命役割を貫く覚悟であり、天命を人生の中軸に据える覚悟であります。 こうした覚悟に揺らぎがあると諦めの言葉が多くなります。 失望怠惰や妥協に流れ込む弱さが目立つようになります。 それはまだ天命を素直に受け止める自信が無く、運命を無条件に受け止める覚悟が無いからです。 神の子の自覚が足りない人間は逃げ込む場所を用意しなければ安心出来ない性分となっています。 個別意識の人間は、個人の範疇を超えた思考を自己展開し辛い心の状態にあります。 貴方が徳性開発に臨む人なら、大和精神を人生の基礎として、更に高尚な上位心境である六次元意識の魂心境を目指すべきなのです。 サイコロは振られ、船は航海に出たのです。 後戻り出来ない唯一の道を歩み始めた自覚を強めて、その覚悟が揺らぐことの無い不動心となり、何ものにも動揺しない平静心とならねばならない。 その為にも貴方よ開眼せよ…。 何時迄も逃げ込む場所を用意していては真なる強さが現れてはこない。 何時迄も逃げ口実に頼っていては本当の戦いは始まらないのです。 自ら退路を塞いで背水の陣を敷け。 不退転の境地は源流開祖(六次元意識)の最低条件であることを自覚するべきであります。 何を選んだところで後悔は付き物である。 真なる開眼の前には難事も自ら身を退いて貴方に道を譲るのである。 それは真実の光明の前に、暗闇は其の無を証明するかのように自ら其の身を消滅させるが如しであります。 |