082 実相 (生命の実相には暗闇も翳りも無い) |
総ての善きものの雛型に当たる世界が太源実相(魂の故郷)であると言うことでした。 生命の実相には暗闇も翳りも無いのです。 個別意識(自我我欲)が強くなれば成るほど、その個我の周囲に陰影が現れてくるのです。 そうして迷い人は、自分が原因で投影された影に怯え、逃げ惑い身を隠して恐怖に慄くのです。 その恐怖を映し出す原因と成っているものは本人の心であり、迷い心に翻弄されている大元は、心に巣食う個別意識(自我我欲)であります。 実相世界から地上世界に光臨された八次元意識の神人は、ともすると個我に片寄りがちな地上社会を変革する為に、統合意識(結びの心)の重要性を真理の観点で伝え残す生涯を生きるのです。 そのため地上的な固定観念(自我意識)に縛られることを嫌いますが、その自我意識の烏合の衆にさえ順応する柔軟性を持ち合わせています。 もともと個性が限りなく純粋化した太源実相(八次元意識)であるが故に、どの様な個性にも自由に合わせられる器量と、本来の神の子の自覚を見失わない信念を持ち合わせております。 地上世界の人間は、時に我儘な思考を常識として押し通すことがあり、それが個別意識の片寄った心であることさえ気付かずに生きてしまいます。 その偏見や我執の特異性を客観的に指摘しても、返って強い反感を現すことが多いのです。 これは自分で自分の習性を反省(客観視)する習慣が無いことを意味していて、自己反省が出来ない者ほど感情的な憤慨を露わにするのです。 八次元意識の人間は、こうした衆生の全ての習性(魂の傾向性)を見透す能力がありますが、相手に逐一改心を迫る様な事はしないのです。 人間には其の人なりの魂の課題があり、その課題を解くスピードや順序にも個人差があるのです。 出来うる限りは本人の気付きに基づいて、本人自身が主体的に心の変革を始める時期を待つ事が多いはずです。 現象世界は自我我欲が強いほど我力の塊に遮られて、自分で自分の現状が見えない状態になりますが、太源実相(八次元意識)の魂心境を心に抱く人間は、実相世界の観点から総てを見透すため、解釈(解決)の出来ない問題は本来一つも無いのが八次元意識人間(如来)の真なる魂心境であります。 |