084 神法

(自発的に実相世界の神理側に超入する)

 

人間の成り立ちは、大いなる意識から魂が分光分霊して、個生命として個別意識を得ることで果たされました。

個生命としての魂には独自の心があり、その心には自由意思が許されています。

自由自在な意思を謳歌するからには選択肢に於ける責任も伴なうのであり、正しく生きるも悪しく生きるも本人の意思次第と言うことです。

つまり成果の良し悪しの全ては本人の主体的な責任として取り扱う必要があり、責任の採れる言動であるからこそ自由意思は真善美へと向かうのであります。

個生命の責任追及は心の法則(因果の理法)で明らかとなり、この心の法則をベースとした対人関係が人間社会を形成しているのです。

そうして心の法則(因果の理法)は個別意識であれば何人も免れることは出来ないのであり、個性の進化発展を目指すものには、生涯に渡って関わりをもつものが心の法則であります。

こうした因果(心の法則)を超越する為には、個別意識に込められた自我を限りなく薄めて行かなければならないのです。

自我の精妙化は個性の消滅ではなくて、個我の無心提供による役割分担が魂の精妙化になるのです。

八次元意識の魂心境は限りない自我の精妙化であり、個生命としての魂の純粋化であります。

個性を無くすと言うことではなく、個我を限りなく薄めた個性の高級神霊化が魂の純粋化となるのです。

これの逆を行く魂の鈍重化が精神の物質化であって、此方の方向に突き進む意識は個性の低級現象化(物質肉体化)へと魂が退化するのであります。

人間の成長は実相世界への魂の帰郷であり、八次元意識の魂心境こそ拘り囚われ等の固定観念がない本来の自由意志を発揮することが出来るのです。

こうした八次元意識の魂心境は、もはや心の法則を超越して、実相世界の神法(神の理念)そのものとなっているのです。

自発的に実相世界の神理側(ことわり)に超入することが出来る魂心境であり、既に其の境地に達していること自体が、如来の神格(八次元意識)の証明となるのであります。

地上世界に光臨された八次元意識の人間が、数々の奇跡を航跡として残す理由は、物事の外部的な形態ではなく、内部的な本質(物事の核心)から解決の糸口を探る実績が、魂経験として記憶の宝庫に積み重ねてきたからであります。

 

 

 

 40 むすび大道 【天孫降臨編】 〇次元