088 徳力

(総てを善事に切り替える徳性を身に付ける)

 

総てを生かし育む大生命の大いなる力(法力)は、意識を純化した個生命であれば、誰もが受け止め受け流すことが出来ます。

それは心のチャンネルを純粋個性のまま実相世界に合わせるだけであります。

しかし只これだけのことが現代人には出来ない人が多いのです。

それは自我(自己意識)に拘り囚われる人が多いからです。

自分の考え、自分の生き方、自分だけの遣り方、自己流の損得価値、自己主張に拘り、自己弁護に囚われる…。

そうした人間の心の傾向は、自己中心、自我力、利己心、自己優越、独断採択、自己保存…。

こうした心の傾向性が突出して隠せなくなるのです。

それを悔い改めて個別意識から脱却するためには、現状の次元意識(魂心境)を高めて行くしかない。

それが徳性開発の主たる目的であります。

徳性には魂心境の段階に応じた光明展開が期待出来ます。

真理の大海は無尽蔵の宝庫でありますが、その聖水(光明)を掬い取る柄杓の容量が少ないと、器の大きさなりの真理しか掬い取れないのであります。

器が大きければ大きいほど、より多くの光明を掬い取ることが出来る。

ここに総ての個生命が器(徳性)を進化発展させる意義が隠されています。

その努力精進を中途半端な所で止めてしまう人が誠に多いのです。

此処まで行けば良いであろうと安易な妥協は禁物であります。

徳性開発に終わりはなく、魂の進化発展にも終わりはありません。

大生命の無尽蔵なる聖水(生命力)が止めどなく溢れ来る境地は、八次元意識以降の魂心境に達しなければ有り得ないのです。

何故なら八次元意識の魂心境は、総てを善事に切り替える術(徳性)を身に付けているのです。

個生命としての個人的な自我を霊的に超越している存在が八次元意識の人間であります。

こればかりは俄仕込みの物真似では自我の超越は果たせないのです。

自己限定の殻を打ち破るだけでは未だ小悟の段階(魂心境)である。

実相世界からの光明を受け止めるだけでは未だ中悟の段階である。

名実共に実相そのものに超入して、100%創造主(実相大神)側の魂心境で生きられる境地に立たなければ決して自覚の域に達することは出来ないのです。

八次元意識の人間は名実共に魂心境が実相世界側に実在すると言うことであります。

 

 

 

 40 むすび大道 【天孫降臨編】 〇次元