098 希望の灯台は貴方だ
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世紀末を迎えた人類が、度重なる戦火に疲れ果て、瞳を閉じて耳を塞いで心を閉ざして、もう何も要らないと叫びながらも、追い打ちを掛けるように天変地異が襲い掛かる。 人々の迷い心は真実の光を求めず、欲得願望で人為的に作られた機械照明を頼りにして、ますます真理は遠ざかるばかりてあります。 街の彼方此方から沸き上がる迷妄思念は垂れ流され、精神世界の大気汚染を深刻な状態にしている。 人間同志の信頼は薄れ、人々の心を支配するものは懐疑である。 天啓が七つの警鐘を鳴らした後に訪れるものは廃墟の街(人権を見失った心)であります。 迷妄狭霧を払拭する風も吹かず、冷たい雨が感情の中までシトシトと濡らしている。 虚しい空元気、上辺だけの社交性、疑心暗鬼に満ちた世界を変えようとする者は見当たらない。 責任転嫁(罪の擦り付け合い)は自由意思の概念まで捻じ曲げて、益々人間社会に個別意識を蔓延させたのです。 こうした迷妄狭霧の世の中で貴方は其れで良いのか? 本心から労わり合い、優しさに満ちた世界を取り戻したくはないのか? 自分一人だけの幸福追求で人生を終わらせて良いのか? 本当に其れで良いのか? 心の奥底で疼くものはないか? 今だけ良ければ其れで良いのか? こうした疑問符を蔑ろにして保身のための疑念を抱くよりも、もっと大切な何かが貴方にはあるはずです。 未だ時代が幼く、社会に野心が蔓延る中で、心優しき人々は片隅に虐げられている。 人間の真心を大切にする人々こそ、社会の中核に集めなければならないのです。 貴方よ希望であれ…。 暗闇に希望の光を放て…。 暗闇に怯えて後退りすることを止めて、自分の方から前向きに夜明けを迎えに行くべきだ。 希望の灯台は貴方である。 灯台は暗闇に自ら光を放ってこその灯台であります。 長らく燻ってきた貴方の夢の種火を用いて世の中に救世の光を放て…。 時間を無駄にするな。 機会を無駄にするな。 時間も機会も実相大神(創造主)の御神体の一部であります。 時機を生かすものは人生を生かし、運命を最大限に生かすのである。 時機を逃すものは愚痴不平不満が多くなり、周囲の何かへの責任転嫁も多くなるのです。 |