004 観察力を磨く為の魂心境
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一次元意識には自我という一つの基準がある訳ですが、二次元意識には自我と彼我という相対的な二つの基準があります。 そのため二次元意識人間には大きく分けて二種類の人種が存在することになります。 その一つは三次元意識に向かう相互理解であり、今一つは一次元意識に向かう他者否定である。 他者否定は二次元意識人間でありながら自意識過剰となった魂心境で、常に自意識を優先する為に物事の基準(尺度)が自分となり、自己存在を常に優位に立たせんとするため、いつも比較対象を下位に設定するのです。 そのため上から目線で他者批判をすることが多くなり、二言目には他者裁きの言動が後に続くのです。 世の中には思い通りに行かない事も多いため、魂心境が下向きの二次元意識人間は当然の話で愚痴や不平不満が多くなるのです。 自分ばかりが世の中の不幸を背負いこんでいるかのような錯覚…。 いつも自分だけが損をしているような誤解…。 なぜか自分の評価が悪くなるような恐怖感…。 全ては自分が…自分が…自分が…と、自分の事ばかりに思いが片寄っているのです。 こうした思い込みは損得感情から沸いてくる不足の念であり、自己優位に拘る醜い心の現れであります。 二次元意識としての観察力を磨く為には自我を超越しなければならないのです。 つまり一次元意識(自己限定)を克服しなければならないと言うこと。 反省回顧と軌道修正を断行して、自意識からくる自己限定や過信盲信を勇気を持って心の中から放逐しなければならない。 いつまでも自我(個別意識)にしがみついていると、他者の言動の真意を見失ってしまいます。 そうなると他者の存在を頭から度外視した言動が自然に出るようになるのです。 横柄な態度や狂暴な性格など、自問自答(反省回顧)して改める習慣が無いため、他人が傷付いていることなどお構いなく言いたい放題(遣りたい放題)の言動を止められないのです。 この事実は当人の観察力が未だに低いことを如実に物語っているのであります。 |