005 観察には実力の差が出る

 

 

二次元意識の魂心境になると二種類の人種(三次元意識に向かう相互理解・一次元意識に向かう他者否定)が存在すると言うことでした。

一次元意識に向かう他者否定は、自己確立(基礎研鑽)の段階で、未だ自己限定の殻を打ち破ることが出来ないまま、相対的な人間関係に面した幼い魂の人種であります。

要するに思考に於いても感覚感情に於いても、自己統制(心のコントロール)が利き辛い状態にあると言うことです。

こうした幼い魂のまま外見だけ大人びた振る舞いをしようとすれば、正にトラブルメーカーの如く本人の周囲に人的摩擦が絶えない問題が頻繁に起きてくるのです。

トラブルメーカー(一次元意識のまま三次元社会に生きる迷妄者)には基本的に自己反省が出来ません。

そのため二次元意識(相対的な人間関係)の魂心境を目指して相対的な観察をすると、自分の悪態を棚に上げたまま他人の失態ばかりを突く言動が増えるのです。

自己反省なき他者批判は、臭い物に蓋をした状態で、外見だけ良く見せようとする潔癖症候群になってしまいます。

そうした二次元意識の迷妄者(魂が一次元意識に向かっている)たちの周囲の人間は、小さな失態まで事細かに裁かれることが多くなり、誠に窮屈な精神状態を強いられることになります。

繰り返しますが迷妄者たちには自己反省(自意識の観察)の習慣が無いのです。

自己反省をしないと言うことは霊的な憑依に於いても無防備な状態にあると言うことです。

感覚が麻痺したままでも其れに気付かず、感情が錯乱したまま其れを抑えることもせず、心を憑依(支配)されたままの状態で感覚感情を解放したなら、去来した悪思念(悪霊悪魔)の手先(操り人形)となって悪態を繰り返していても、その事実に自己自身が気付くことが出来ないでありましょう。

三次元社会には公的意識の下に魂の統制(心のコントロール)を心掛ける人間も存在しています。

かくして観察力には努力精進の度合いに応じた実力の差が出ると言うことであります。

 

 

 

  42 むすび大道 【相対原理編】 二次元