008 自意識や個性化の相違点
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ここで今一度、自意識(自己限定)と個性化(自己確立)の違いについて説明します。 自意識(自己限定)は自分中心で物事を押し進める利己的人間となり、個性化(自己確立)は社会人としての個別の役割を悟る利他的人間となるのであります。 一次元意識の魂段階では自己限定の殻を心の内部から打ち破って、人のため国のため人類のためにお役に立つ方向に個性化(魂昇華)を進める必要があるのです。 自分勝手な我儘ばかりを全ての人間が追求したなら、地上世界は力の倫理に支配されて支配者と隷属者が混在する迷妄時代となってしまいます。 こうした迷妄時代は魂の境涯としては未だ原始時代(一次元意識時代)に相当します。 高度な科学技術が開発され、宇宙にロケットを飛ばせる時代になっても、未だ人心(時代精神)は幼い魂の段階にあるのです。 高度な原子力を開発され、原子力エネルギーで発電まで出来る時代になっても、未だ人心(時代精神)は幼い魂の段階にあるのです。 原始時代(一次元意識時代)には力の倫理が世の中を支配している為、折角の高度な科学力も破壊兵器として使われるのです。 戦争の兵器として使われた科学技術は浮かばれません。 話し合いで解決することが出来ないなら力で捻じ伏せようとする発想は、野蛮な原始時代に生きる低次元意識の人間であります。 21世紀を迎えた人類は力の倫理を脱却して、霊性の時代に相応しい魂の徳性を磨く必要がある。 高度な人徳は時代精神を底上げして真なるアセッションを果たすのです。 原始時代に横行した力の倫理は自意識過剰な一次元意識人間の魂の堕落した姿である。 社会人としての秩序の倫理は個性化した役割分担の時代であります。 現在只今の自分が出来うる範囲で世に役立つ働きをする…。 こうした自己確立(一次元意識)こそが魂心境の基礎でなければならない。 この一次元意識としての基礎精神(自己確立)を持続的に育むことで、二次元意識としての相対原理が正しく開拓されるのであります。 |