018 感情は心が伝わり易くなる

 

 

感覚意識(一次元意識)には自意識感覚(自我尺度)が自己展開するため、他者の気持ちを顧みることもせず、自分本意の事務的な処理を行うことになると言うことでした。

そのためお互いの気持ちがよく分からないまま、在り来たりの白黒採決をして機械的な分別処理を敢行してしまうのです。

仕事上での事務処理ならば有用な能力となりますが、事務処理じたいはコンピューターの処理能力にはとても敵いません。

そうした人為的な事務処理を人間関係に持ち込むと不具合が生じてまいります。

人間関係を円滑に進めるものは本来は心であります。

お互いの心を開いて、魂の奥底にある人類共通意識を用いれば、意思の疎通は容易くなるのです。

意思疎通の際に心に浮かぶものは感情である。

感情の正しい操作を間違わなければ相互の心は伝わり易くなると言うことです。

一次元意識のままでは感情が感覚(自意識尺度)に摩り替わってしまいます。

自分の事しか考えない一次元意識人間には、人間らしい感情が余り感じられません。

自意識は感覚であるからです。

二次元意識として心を開いて人間関係に臨むなら、感情は正しく機能するようになるのです。

この違いが分からない間は、感覚を感情だと誤解したまま、自意識尺度を周囲の人間に押し付ける愚行を演じてしまうのです。

ここで今一度おさらいをすれば…。

一次元意識人間は感覚を主として自意識尺度を展開する魂心境であり、二次元意識人間は感情を主として相対的尺度を展開する魂心境であります。

三次元意識人間となると心象を主として公的意識を展開する魂心境になる。

つまり三次元意識人間ともなると感情のコントロールが可能となり、お互いの気持ちを尊重して意識の譲歩(歩み寄り)が可能となるのであります。

こうした観点から二次元意識人間を見れば、社会人としては未だ幼い魂心境であると認定されるのです。

 

 

 

  42 むすび大道 【相対原理編】 二次元