020 能動的感覚と受動的な感情
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人類共通意識を体現しなければ、自意識過剰の感覚意識(一次元意識)を克服することは難しいということでした。 感覚は自我意識尺度であるが故に、自己限定の殻の中に閉じ籠もる一次元意識人間には、他者との共通意識など予想も付かない問題であります。 個人的な思考回路は利己的感性であるため、他者の存在(気持ち)を思慮しない分だけ、自分本意の自己展開をし易い状況下にあります。 そのため一次元意識人間の感覚は能動的思考回路となっている。 その強さが押しの強さとなり、その一途さが視野の狭さとなっているのです。 方や感情は共通意識感情であるが故に、感情意識(二次元意識人間)は相対的な相手の存在を認知した上で、思考回路を働かせることになります。 そのため二次元意識人間の感情は基本的に受動的思考回路となっています。 二次元意識の魂心境は他者認識は可能でありますが、他者の気持ちを理解する能力は然程ありません。 従って相対的な良し悪しは、そのまま受け入れるより仕方がなく、そこに溢れ来る自らの感情は、殆どが外部から去来した思念想念であります。 そうした外部から去来した思念想念に踊らされて、本来の自分を見失っている人が多いのが二次元意識人間であります。 感情は自分一人だけの持ち物ではないのです。 全ての人間が共有する財産として取り扱うものであり、本来は公的意識(三次元意識)として使い分けるものであります。 二次元意識の魂心境では、他者認識は出来ても感情の共有は未だ難しいのであります。 それは損得感情や優越意識が心を占めている段階であるからです。 まだ自我が抜け切れない状態であり、自己都合に拘り囚われている魂心境であるからです。 二次元意識の克服は、自我の超越なくして有り得ない…。 自我流の固定観念を自らの心から放逐してこそ、共通意識としての感情を正しく把握することが出来るのであります。 |