027 一次元意識と二次元意識の壁

 

 

どの様な智恵を抱くかによって、人生は悪態側にも善意側にも傾き、この智恵の正体は個人的な魂の傾向性であると言うことでした。

魂の傾向性は長らく積み重ねた習慣によって造られ、善き習慣は人格を創り、境遇も運命をも変える力があると言うことでした。

自我意識(一次元意識)を克服して、相対意識(二次元意識)に超入する。

言葉では簡単に説明が付きますが、この一次元意識と二次元意識の壁は、安易な気持ちでは乗り越えられない険しい道であります。

自我を超越すると言うことは自分を棄てると言うことではありません。

個性そのものは尊い命であるからです。

むしろ個性の放棄は自殺行為である。

自殺行為も他殺行為も尊い人間を殺める行為として罪の重さも同じである。

自我を超越すると言うことは、意識の昇華を意味していて、自分が物事の尺度であった意識を一旦は心の小部屋に仮置きして、第三者的視野で客観的な判断を尽くすと言うことです。

その為には自分の魂の傾向性を正確に把握しなければならない…。

他人の気持ちを正しく把握する段階では既成概念や自我偏見は足枷となるのです。

自らの魂の傾向性(既成概念・自我偏見)が如何なる状態であるかを知っていれば、片寄った視点を回避することが出来るようになります。

自分という人間を、もう一人の自分が冷静に見渡す…ということです。

つまり自己反省の習慣を付けて客観視の精度を磨く必要がある。

この部分は魂の基礎であり、永遠なる課題でもあります。

この客観視は、実は守護霊(もう一人の自分)の視点でもあるのです。

各人には一人に一体ずつ守護霊がいて、地上生活の一部始終を見守りながら影に日向に守護しているのです。

守護霊は客観的な視野で貴方を見守っています。

一次元意識では守護霊の存在に気付くことは難しいが、自己反省を重ねることで自己自身の魂の傾向性を現状把握することから始めなければならない。

そうした努力精進が何時の日か結実して、次元(意識段階)の壁を超越する時期を迎えることになるでしょう。

 

 

 

  42 むすび大道 【相対原理編】 二次元