030 他者配慮は三次元意識に昇華

 

 

二次元意識人間が魂心境を三次元意識に昇華するには、公私の区別を前提とした公的意識で、具体的な実践行動を手掛ける意志が湧いて来なければならないと言うことでした。

この公的意識とは他者に対する配慮を意味していて、相手の気持ちを理解することで、今現在の人間関係の中で自分は何をするべきか…が、正確に掴めるようになれば三次元意識人間と認定されるのです。

魂心境が一次元意識に凝り固まっている人間に他者配慮は期待出来ないし、同じく魂心境が二次元意識に留まっている人間にも他者配慮は難しい問題であります。

思念は自らの意識を尺度として思考を展開する思いであり、この思念に依存して生きているのが一次元意識人間であります。

想念は自らの意識を超越して相手の気持ちを思慮考慮する想いであり、この想念に未だ自我が残されている状態が二次元意識人間であります。

魂心境が思念から想念に昇華する途中経過の中に、未だ中途半端な魂心境の状態に属しているものが二次元意識人間であります。

本来の想念は他者配慮(公的意識)の為に扱われるべき意識形態である。

二次元意識人間の意識は、心が個別意識に向かえば思念(一次元意識)となり、全体意識に向かえば想念(三次元意識)となる。

一次元意識と二次元意識の狭間で迷い子とならぬように、現状把握(自己反省)と心の調律(清掃浄化)を怠ってはならないのであります。

想いとは相手の心と書いてあります。

想念には今の心が付加されている…。

相手の気持ちを理解して、その立場を尊重しながら最も良い手立てを実践することが出来る魂心境になれば、脱二次元意識が果たされる事になります。

徳性開発は魂昇華(次元上昇)を着実に実現する為の日々の努力精進であります。

これは何も難しい話ではなく、人として大切な心を見失わないように努めながら、地道に善事を習慣化(積み重ねる)するのみなのです。

これが世紀末の世に声高に叫ばれたアセッションの本意なのであります。

 

 

 

  42 むすび大道 【相対原理編】 二次元