033 個人的な見解は総意ではない

 

 

一次元意識人間は閉鎖的理解(自分流)を押し通す傾向にあり、これは個性化による個別意識の弊害であり、閉鎖的な思考回路は互いに相容れない雰囲気を醸し出していると言うことでした。

二次元意識人間は開放的理解(他者認識)を磨く立場にありますが、個性が尊ばれる現代社会では、自我尺度を放つことが出来ない二次元意識人間が増えて、利己的感情のまま他者批判・他者裁き・他者否定を繰り返す迷妄者が街に溢れています。

彼らは指摘することがステータスの高さだと勘違いをしている…。

他者を貶め蔑む事を笑いだと勘違いしている…。

知識量の多さが人格者の誇りだと錯覚している…。

論争を有利に進める事が勝ちを得る近道だと誤認している…。

指摘癖(他者批判・他者裁き・他者否定)は精神面の溜が効かない幼い魂の現状を暴露している。

他者を貶め蔑むような笑いは利己的(自己中心)な性格であることを暴露している。

知識量の多さだけを求める性質は卑しい心の状態が浮き彫りになっている。

論争を仕掛ける性格は歪んだ自尊心(優越感)の持ち主であることを自己主張している。

個人的な見解は何処まで行っても個別意識(一次元意識)であって総意には成り得ない事実を知る必要がある。

従って個人的見解(自由意思)には其の言動に於ける責任を全て背負う義務が生ずるのであります。

我より出るものは我に帰る…。

心の法則(因果の理法)を誰も覆す事は出来ない。

指摘癖や利己心は本人の心の中に存在するのです。

貪瞋痴や自尊心も本人の心の中に存在するのです。

一次元意識人間には此の事実が理解出来ないでありましょう…。

二次元意識人間には其の現実を受け入れられないでありましょう…。

三次元意識人間となって始めて自己反省と軌道修正が正しく機能するのであります。

個人的見解を誤認している間は、三次元意識の魂心境は未だベールの彼方に隠された状態であることを知る必要があります。

 

 

 

  42 むすび大道 【相対原理編】 二次元