035 我流に拘る人間は囚われの身
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地上世界は三次元意識人間が中心となって、公的意識を磨くために創られた世界であります。 多角的な心理(世界観)を地上世界に持ち寄って学び合い、魂心境を上段界に昇華させることが、転生輪廻の主目的であります。 しかしながら21世紀初頭の現代人は三次元社会に生きながら、魂心境は一次元意識あるいは二次元意識に留まる人間が、多数を占めているのが現状である。 こうした時代精神の中で民主主義(過半数意見を尊重する)を社会制度とすれば何が起こるか…。 聡明な徳者であれば瞬時に理解する筈です。 我儘(一次元意識)を押し通す人間が過半数を占めたなら、相互の衝突は避けられないでありましょう。 自己都合(二次元意識)を優先する人間が過半数を占めたなら、人間関係に葛藤や摩擦が絶えないでありましょう。 利得権益に終始する一次元意識人間が政治家になったり、邪推暴言を吐き散らす二次元意識人間が国会議員になったり、公私の区別や善悪の区別がよく分からない人間が国務を司るような時代は、はっきり言って末法の世(混迷時代)に差し掛かっているのであります。 本来の人間の魂は霊性が開かれた自由自在な生命体である。 その自由な意識を本質として持ちながら個別意識に魂が向かうなら、自らの意思で不自由な魂の状態(生命の物質化)に陥入るのです。 我流に拘る人間は、魂が囚われの身となっています。 物質化した生命は迷妄魔たちの格好の餌食である。 魂が物質化すれば意識が自我に固定するため、迷妄魔たちは的を絞り易くなるのです。 従って一次元意識人間あるいは二次元意識人間は、迷妄魔たちの傀儡(操り人形)にされ易いのです。 だからこそ二次元意識の魂心境では理解力を深める必要があります。 理解力は認識力を高める為にも大いに役立ちます。 他者批判をする前に、相手の気持ちを思慮考慮するべきである。 他者裁きをする前に、相手の立場を配慮するべきである。 他者否定をする前に今一度、我が心に悪心有りや否やを確認する貴方であれ。 相対原理を正しく掴まなければ、三次元意識の扉は開かれることはないのであります。 |