042 知識を使い分ける二次元意識
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知識量(材料)の大小では知恵(人格)の高下は測れないと言うことでありました。 その知識量(材料)を如何なる方法で使い分けるか…。 こうした創意工夫や行動実践の部分にこそ、魂の傾向性を高める知恵が育まれるのであります。 感覚を衝動的に押し通す一次元意識人間には知恵は必要ありません。 自我流の思いを其のまま行使するのが一次元意識の特徴であります。 しかし二次元意識の魂心境は、相対的な相違点・共通点が見える筈なので、知恵を学ぶ機会がある筈であります。 その為に二次元意識人間は、知識を使い分ける知恵を身に付ける段階にあるのです。 自分と相手の相違点は思考を自己展開させる良きキッカケとなるでありましょう。 自分と相手の共通点は思念を想念に昇華させるキッカケになるでありましょう。 知識を並べるだけなら趣向品の収集家と同じであります。 心の小部屋に記憶しておくだけでは知識は知恵にならず、パソコンにデーターとして残しておくだけでは、個人の力量を測る知識量とも言えない…。 知識の収取だけなら既に人類はAIコンピューターに取って代わられる時代となっています。 コンピューターはオン(1)オフ(0)の信号を認識することで、膨大なデーターを管理しています。 その処理能力に生身の人間では太刀打ち出来ないのです。 しかし人間には『なぜ?』という疑問符を挟む知恵がある…。 この知恵は未だAIコンピューターが認識し得ない、未知なる領域に踏み込む可能性を秘めています。 だからこそ『なぜ?』という疑問符は反省回顧(現状把握)と清掃浄化(心の浄化)を霊速で果たす可能性も秘めているのです。 物理的領域を超越した心霊世界(精神世界)を検閲する力量は、AIコンピューターよりも人間の魂の方が優れている…。 その可能性は時空を捻じ曲げて物理の常識を打ち破るだけの破壊力も秘めています。 近未来では知識を担当するのがAIコンピューターで、知恵を司るのが人間の高度な魂心境(徳性)となるでありましょう。 この知恵の基礎に当たる部分を学ぶ段階が二次元意識の魂心境であります。 |