046 苦難困難が物語る真なる意味
|
地上世界に数多の人間が生きる背景には、転生輪廻の果てに身に付いた数々の宿業が、魂の傾向性となって特異な個性を形成してしまったことが理由として挙げられます。 心の歪みを其のままにしていては、魂の成長が疎かになるのです。 そのため殆どの霊人は、地上人生の反省回顧(現状把握)と心の浄化(軌道修正)に取り組んで、其れらの魂の成果を試す為に、自ら地上世界への転生を臨んでくるのであります。 今度こそ魂の課題を乗り越えてみせると決意して生まれ変わりに臨んでくるのです。 その魂の課題が何であるかを気付けるように、あえて苦難困難を自ら選んでくる霊人が多いのです。 何も障害が無い人生では、自らの生まれ持っての魂の課題に気付き難いのです。 そればかりか安易な人生では、魂の気付きが少ないため怠惰に溺れやすく、刹那的快楽に嵌まり込み易いのであります。 人間は自分の現状の魂心境で解けない問題は自ら課すことは無いのです。 地上に生まれ出る霊人たちは地上社会が、そんなに生易しい世界では無いことを知っています。 こうした最低限の自覚(魂心境)が無ければ、地上世界への転生が許されない…。 だからこそ此処から運命の逆発想が可能になります。 地上世界で苦難困難に嘆く人々は多いが、人生に艱難辛苦が多い人ほど、元々の魂心境が高い霊人であった可能性が見え隠れするのです。 神は人間に解けない問題は与え賜わないとさえ言われておりますが、この本意が宿命に秘められた魂の傾向性(因果の理法)に有ると言うことです。 もはや苦難困難を恐れる必要はない。 其の苦難困難を自らの意志で乗り越えて、其処から得た知恵を心の糧とするならば、そうして得た貴重な教訓は、将来の自分を助ける智恵となり、同じく周囲の同朋たちを救う智恵とも成るのです。 苦難が多い人ほど強くあれ…。 困難が深い人ほど賢くあれ…。 貴方の悩みは誰かを救う為の手段方法を見い出す事前学習でもある。 注意深く目先の課題に取り組み、一人でも多くの人々を救い得る智恵と教訓を、生涯を賭けて貴方は其の手(魂)に掴んで致だきたい。 |